Dolcy Jones |
ドルシー・ジョーンズ |
Oh! ladies dont you wonder When I again appear: I've just been ober yonder To see my Dolcy dear; For Dolcy steps so lightly Among de bricks and stones, Her eyes dey shine so brightly Oh! dadda, D' D' Dolcy Jones! (chorus) Bye,by,my darling! Sleep to de rattle ob de bones! Slumber till morning, My lubly Dolcy Jones! Oh! When I go a courting I ride thr'o mud and rain; I leave de old hoss snorting At de corner ob de lane. I find my Dolcy weeping, And charm her wid de bones, Bye'n bye I leabe her sleeping, Oh! dadda, D'D' Dolcy Jones! (chorus) Bye,by,my darling! Sleep to de rattle ob de bones! Slumber till morning, My lubly Dolcy Jones! I went up town dis morning To sing a little song; Miss Dolcy send me warning To bring my boots along; For de yard is paved wid sinder, And de house is built ob stones And a head is at de window, Oh! dada, D'D' Dolcy Jones! (chorus) Bye,by,my darling! Sleep to de rattle ob de bones! Slumber till morning, My lubly Dolcy Jones! |
おお! ご婦人方よ びっくりしないで ぼくが再び現れても ぼくはただここにやってきただけなんです ぼくの愛しいドルシーちゃんに会いに ドルシーのステップはとても軽やか レンガや石畳の間で 彼女の目はとても明るく輝く おお!ダダ ド、ド、ドルシー・ジョーンズ! (コーラス) バイ、バイ、マイダーリン! 骨のガラガラでお眠りよ! 朝までまどろむんだ ぼくの愛しのドルシー・ジョーンズ おお!ぼくがデートに出かけるときには 泥と雨の中を馬で行こう ぼくは老馬をいななかせるんだ あの道の角で ぼくはドルシーが泣いてるのを見つける それで彼女をこの骨でうっとりさせるのさ バイバイ ぼくは彼女を眠らせておこう おお!ダダ ド、ド、ドルシー・ジョーンズ! (コーラス) バイ、バイ、マイダーリン! 骨のガラガラでお眠りよ! 朝までまどろむんだ ぼくの愛しのドルシー・ジョーンズ ぼくは今朝町を上っていった ちょっとした歌を歌いながら ドルシーちゃんはぼくに注意してくれた ブーツを履いて行きなさいって だって庭はアスファルトで舗装されてるし 家は石でできていて あの頭は窓のところにいるのだから おお!ダダ ド、ド、ドルシー・ジョーンズ! (コーラス) バイ、バイ、マイダーリン! 骨のガラガラでお眠りよ! 朝までまどろむんだ ぼくの愛しのドルシー・ジョーンズ |
1849年に書かれた典型的なプランテーションソング。舞台の上でちょっと間の抜けた黒人奴隷が恋している女性をほめたたえるラブソングを歌う、というのがこの時期のフォスター作品にはとてもたくさんあります。屈託のない陽気なメロディはそれでもなかなかに魅力的。大好きなドルシーの名前を思わず口ごもってしまうところなどはたいへんに微笑ましく聴こえます。「鳴れ、鳴れバンジョー」などでも出て参りました骨のガラガラ(de rattle ob de bones=the rattle of bones)、牛や羊の顎の骨で、振るとジャラジャラ音がする、奴隷たちにはおなじみの打楽器だったのだそうで、このようなプランテーションソングには良く登場します。
( 2009.07.29 藤井宏行 )