Usni Op.57-4 6 Romansov |
眠れ! 6つのロマンス |
Usnut’ by mne navek v trave,kak v kolybeli, kak ja rebenkom spal v te solnechnye dni, kogda v luchakh poludennykh zveneli veselykh zhavoronkov treli i peli mne oni: “Usni,usni,usni.” I kryl’ja pestrykh mukh s prichudlivoj okraskoj na venchikakh tsvetov drozhali,kak ogni, i shum derev kazalsja chudnoj skazkoj; moj son leleja,s tikhoj laskoj bajukali oni: “Usni,usni,usni.” I ubegaja vdal’,kak volny zolotye, davali mne prijut v zadumchivoj teni, pod kushchej verb,polja moi,polja rodnye; skloniv kolos’ja nalivnye,sheptali mne oni: “Usni,usni,usni.” |
この草むらの中で永遠に眠っていたいものだ、ゆりかごの中で 子供のころ、日射し照る昼間に眠っていたときのように そして昼間の光が鳴り響くとき 陽気なヒバリはさえずり、私に歌いかけるのだ 「眠れ、眠れ、眠れ」と そして色とりどりの蝶の翼は 花たちのうてなを揺らしながら染める、小さな光のように 木々のざわめきはまるでおとぎ話をしているようだ 私を眠りに誘う 木々は優しく子守歌を歌う 「眠れ 眠れ 眠れ」と そして遠くへと広がっている、金色の波のように 思いにふける木陰の安息の場を与えてくれる 柳の木陰の小部屋、私の野原、このふるさとの野原が 実った穂の頭を揺らしながら、私にささやきかけるのだ 「眠れ 眠れ 眠れ」と |
メレシコフスキーの深みのある詩は、異色な子守歌を生み出すこととなりました。いやこれは「子守り」ではなくて大人に眠りを誘うための歌です。ねんねこよにあたる「バーユー」ではなく、眠れ「ウスニー」を繰り返す最後の部分が大変に印象的に響きます。
( 2009.08.01 藤井宏行 )