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Usni   Op.57-4  
  6 Romansov
眠れ!  
     6つのロマンス

詩: メレシコフスキー (Dmitry Sergeyevich Merezhkovsky,1865-1941) ロシア
      Усни

曲: チャイコフスキー (Pyotr Ilyich Tchaikovsky,1840-1893) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Usnut’ by mne navek v trave,kak v kolybeli,
kak ja rebenkom spal v te solnechnye dni,
kogda v luchakh poludennykh zveneli
veselykh zhavoronkov treli i peli mne oni:
“Usni,usni,usni.”

I kryl’ja pestrykh mukh s prichudlivoj
okraskoj na venchikakh tsvetov drozhali,kak ogni,
i shum derev kazalsja chudnoj skazkoj;
moj son leleja,s tikhoj laskoj bajukali oni:
“Usni,usni,usni.”

I ubegaja vdal’,kak volny zolotye,
davali mne prijut v zadumchivoj teni,
pod kushchej verb,polja moi,polja rodnye;
skloniv kolos’ja nalivnye,sheptali mne oni:
“Usni,usni,usni.”

この草むらの中で永遠に眠っていたいものだ、ゆりかごの中で
子供のころ、日射し照る昼間に眠っていたときのように
そして昼間の光が鳴り響くとき
陽気なヒバリはさえずり、私に歌いかけるのだ
「眠れ、眠れ、眠れ」と

そして色とりどりの蝶の翼は
花たちのうてなを揺らしながら染める、小さな光のように
木々のざわめきはまるでおとぎ話をしているようだ
私を眠りに誘う 木々は優しく子守歌を歌う
「眠れ 眠れ 眠れ」と

そして遠くへと広がっている、金色の波のように
思いにふける木陰の安息の場を与えてくれる
柳の木陰の小部屋、私の野原、このふるさとの野原が
実った穂の頭を揺らしながら、私にささやきかけるのだ
「眠れ 眠れ 眠れ」と


メレシコフスキーの深みのある詩は、異色な子守歌を生み出すこととなりました。いやこれは「子守り」ではなくて大人に眠りを誘うための歌です。ねんねこよにあたる「バーユー」ではなく、眠れ「ウスニー」を繰り返す最後の部分が大変に印象的に響きます。

( 2009.08.01 藤井宏行 )


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