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The Song of All Songs    
 
あらゆる歌からできた歌  
    

詩: プール (John Poole,-) アメリカ
      

曲: フォスター (Stephen Collins Foster,1826-1864) アメリカ   歌詞言語: 英語


As you've walked through the town on a fine summer's day,
The subject I've got,you have seen,I dare say;
Upon fences and railings,where ever you go,
You'll see the penny ballads sticking up,in a row;
The titles to read you may stand for a while,
And some are so odd,they will cause you to smile;
I noted them down as I read them along,
And I've put them together to make up my song.

(chorus)
Old songs! New songs!
Ev'ry kind of song,
I noted them down as I read them along.


There was “Abraham's Daughter” “Going out upon a spree,”
With “Old Uncle Snow” “In the Cottage by the Sea.”
“If you foot is pretty,show it” “At Lanigan's Ball;”
And “Why did she leave him” “On the raging Canawl?”
There was “Bonnie Annie” with “A jockey hat and feather.”
“I don't think much of you” “We were boys and girls together.”
“Do they think of me at home?” “I'll be free and easy still”
“Give us now a good Commander” with “The Sword of Bunker-Hill.”

(chorus)
Old songs! New songs!
Ev'ry kind of song,
I noted them down as I read them along.


“When this Cruel War is over,” “No Irish need apply,”
“For,every thing is lovely,and the Goose hangs high.”
“The Young Gal from New-Jersey,” “Oh! wilt thou be my bride?”
And “Oft in the Still Night” “We'll all take a ride.”
“Let me kiss him for his Mother,” “He's a Gay Young Gambolier;”
“I'm going to fight mit Sigel” and “De bully Lager-bier.”
“Hunkey Boy is Yankee Doodle,” “When the Cannons loudly roar.”
“We are coming,Father Abraham,six hundred thousand more!”

(chorus)
Old songs! New songs!
Ev'ry kind of song,
I noted them down as I read them along.


“In the days when I was hard up” with “My Mary Ann,”
“My Johnny was a Shoemaker,” “Or Any Other Man!”
“The Captain with his whiskers” and “Annie of the Vale,”
Along with “Old Bob Ridley,” “A riding on a Rail!”
“Rock me to sleep,Mother,” “Going round the Horn,”
“I'm not myself at all,” “I'm a Bachelor forelorn.”
“Mother,is the Battle Over?” “What are men about?'
“How are you,Horace Greely?” “Does your Mother know you're out?”

(chorus)
Old songs! New songs!
Ev'ry kind of song,
I noted them down as I read them along.


“We won't go home till morning,” with “The Bold Privateer”
“Annie Lisle” and “Zouave Johnny” “Riding in a Rail-road Kerr;”
“We are coming,Sister Mary,” with “The Folks that put on airs.”
“We Are marching along” with “The four and thirty stars.”
“On the other side of Jordan” “Don't fly your kite too high!”
“Jenny's coming o'er the green.” to “Root,Hog or die!”
“Our Union's Starry Banner,” “The Flag of Washington,”
Shall float victorious o'er the land,from Maine to Oregon!

(chorus)
Old songs! New songs!
Ev'ry kind of song,
I noted them down as I read them along.

すてきな夏の日に町を私が歩いていたときに
私の手にした題材は、あなたも見たことがあるだろうが、私はあえて言おう;
フェンスや手すりの上、どこへ行っても
あなたは三文バラードが列をなして貼り付けられているのを見るだろう
曲のタイトルを読もうと あなたはしばし立ち止まるかも知れない
いくつかはとっても奇妙で あなたを微笑ませるだろう
私はそんなのを読みながら書き記してみよう
そしてそれらをつなげ合わせ 自分のオリジナルの歌をでっち上げよう

(コーラス)
古い歌!新しい歌!
あらゆる種類の歌
私はそんなのを読みながら書き記してみよう


「アブラハムの娘」が「酒盛りに出かけてく」
「スノーじいさん」と一緒に「海のそばのコテージで」
「もし君の足がキレイなら見せてくれ」「ラニガンの舞踏会で」
「どうして彼女は彼を捨てたのか」「荒れ狂うカナヴルで?」
「ボニー・アーニー」は「羽根つきのジョッキーハット」をかぶり
「私はあなたのことなんか気にしない」「私たち男子も女子も一緒」
「みんな私のことを故郷で思ってくれるだろうか?」「まだ自由気ままなもんさ」
「俺たちに良い指揮官をくれ」「バンカーヒルの剣」を持ってる

(コーラス)
古い歌!新しい歌!
あらゆる種類の歌
私はそんなのを読みながら書き記してみよう


「この悲惨な戦争が終わったら」「アイルランド人は誰も志願しなくていい」
「だってすべては美しく、絶好調だ」
「ニュージャージーから来た若いギャル」「おお!きみはぼくのお嫁さんになるかい?」
それから「静かな夜には時々」「ぼくらはみんな馬に乗ろう」
「彼のお母さんの代わりにキスさせて」「彼は陽気な若いGambolier;」
「シーゲルと共に我は戦わん」それと「いかしたラガービール」で
「ハンキーボーイはやんキードゥートゥルだ」「大砲が激しく吼える時には」
「我らははせ参じます、大統領アブラハム、さらに60万もの軍勢が!」

(コーラス)
古い歌!新しい歌!
あらゆる種類の歌
私はそんなのを読みながら書き記してみよう


「俺が飢えていたその日々に」「俺のメリー・アン」に
「あたしのジョニーは靴職人」「それとも誰か他の男が!」
「頬髯のキャプテン」と「谷間のアニー」が
「オールド・ボブ・リドリー」と一緒に「汽車の旅」
「揺らして眠らせてよ お母さん」「岬を回ってゆく」
「私はまるで絶不調」「俺はforelornな独り者」
「母さん、戦いは終わったの?」「男供って何者だ?」
「ご機嫌いかが、ホレス・グリーリー?」「お前の母さんはお前がOutだってことを知ってるか?」

(コーラス)
古い歌!新しい歌!
あらゆる種類の歌
私はそんなのを読みながら書き記してみよう


「ぼくたちは朝まで家には帰らない」「勇敢な私掠船」と共に
「アニー・ライル」に「南軍義勇兵ジョニー」「カー鉄道を旅して」
「ぼくらはやってくる、シスター・メアリー」「気取った連中」と一緒に
「ぼくらは行進する」「4と30の星たち」と共に
「ヨルダン川の向こう側」を 「きみの凧を高く上げすぎるな」
「ジェニーは森を越えてやってくる」「自力でやらせろ さもなくば死を」
「われらが連邦の星の旗」「ワシントンの旗」は
勝利に満ちて全土でなびくであろう、メーンからオレゴンまで

(コーラス)
古い歌!新しい歌!
あらゆる種類の歌
私はそんなのを読みながら書き記してみよう

1990年代の初めごろ、若い女性3人組のユニット「mike」というのが、60〜70年代のヒット曲のタイトルやフレーズをつないで「想い出の九十九里浜」や「白い白い珊瑚礁」といった曲を歌ってそこそこヒットしていたのをご記憶でしょうか?これはその南北戦争時代のアメリカ版。人間の考えることってどこでもあんまり変わらないんだなあ、とある種の感動すら覚えてしまうのですが、残念ながら時代の醸し出すバックグラウンドを共有していない悲しさ、こうやって訳してみてもどこが面白いのかさっぱり分かりません。更に言えば訳者の力不足で原詩を書いたプールの狙ったストーリーば何なのかさえもまるで掴めず、脈絡のないタイトルの羅列となってしまいました。申し訳ございません。
あえて想像すれば、この中に含まれている南北戦争にちなんだ戦意高揚ソングと、他愛もないラブソングのタイトルをむりやり繋げてひとつの歌にしているミスマッチ感が面白いところなのでしょうか。日本の戦時においてはラブソングなど作られませんでしたから時代はメチャクチャになってしまいますが(そして日本ではこんなことをやると不謹慎と言われてしまいそうですが)日本の歌のタイトルであえてこの歌の狙っているところを再現して見ますと、

   「父よあなたは強かった」「男と女のラブゲーム」
   「この広い野原いっぱい」「戦友の遺骨を抱いて」
   「ああ紅の血は燃ゆる」「恋のダイヤル6700」…

あんまりやりすぎるとあちこちから石が飛んできそうなのでこの辺でやめますが、こんなことをまさにその戦争当時にやれてしまうという南北戦争時のアメリカの懐の深さにはたいへん恐れ入ってしまいます。
そう言えばフォスターもまさに戦争当時の1862〜64年にかけて、戦争にまつわる歌ばかりでなく「There Are Plenty of Fish in the Sea」「My Wife Is a Most Knowing Woman」「If You've Only Got a Moustache」と戦争にまるで関係のないユーモアあふれる歌を書いておりました。そしてこの歌は1863年の作品です。

ここにタイトルが顔を出しているいくつかの曲についてはネットで検索したところAmazon.comなどのサイトにヒットしましたので現在においても完全に忘れ去られているわけでもないようですが、まあ正直あまり深追いして聴いてみたいと思えるものでもありませんでしたのでそのままにしてあります。

( 2009.07.12 藤井宏行 )


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