Wilt Thou Be Gone,Love? |
あなたは行ってしまうの、愛しい人? |
[JULIET] Wilt thou be gone,wilt thou be gone,love, gone,love,from me? Stay! 'tis the Nightingale that sings in yonder tree. Deem not 'tis the Lark,love; day is not yet near -- Believe me,'tis the Nightingale whose song hath pierced thine ear. Wilt thou be gone, wilt thou be gone,([ROMEO] I must be gone,) [JULIET] love,wilt thou be gone from thee? [ROMEO] love,I must be gone from thee. [JULIET] Stay 'tis the Nightingale that sings in yonder tree. [ROMEO] 'Tis not the Nightingale that sings in yonder tree. [ROMEO] 'Tis the Lark,'tis the Lark, [JULIET] Love,'tis the Nightingale,love, [JULIET] 'tis the Nightingale,love,'tis the [ROMEO] 'tis the Lark,'tis the [JULIET] Nightingale that sings in yonder tree. [ROMEO] Lark,love,that sings in yonder tree. [JULIET] Wilt thou be gone,wilt thou be gone,love, [ROMEO] I must be gone,I must be gone,love, [JULIET] gone,love,from me -- gone,love,from me? [ROMEO] gone,love,from thee -- gone,love,from thee. [ROMEO] It is Lark,the herald of the morn,love; no Nightingale. See! the clouds are bright'ning,the stars are growing pale -- Day is on yon mountain top that veils the eastern sky -- I must be gone and live,love,or stay with thee and die I must be gone, [JULIET] love,wilt thou be gone from thee? [ROMEO] love,I must be gone from thee. [JULIET] Stay 'tis the Nightingale that sings in yonder tree. [ROMEO] 'Tis not the Nightingale that sings in yonder tree. [ROMEO] 'Tis the Lark,'tis the Lark, [JULIET] Love,'tis the Nightingale,love, [JULIET] 'tis the Nightingale,love,'tis the [ROMEO] 'tis the Lark,'tis the [JULIET] Nightingale that sings in yonder tree. [ROMEO] Lark,love,that sings in yonder tree. [JULIET] Wilt thou be gone,wilt thou be gone,love, [ROMEO] I must be gone,I must be gone,love, [JULIET] gone,love,from me -- gone,love,from me? [ROMEO] gone,love,from thee -- gone,love,from thee. |
[ジュリエット] あなたは行ってしまうの、あなたは行ってしまうの、愛しい人、 行ってしまうの、愛しい人、私のもとから? 行かないで! あれはナイチンゲールよ 向こうの木で歌ってるのは ヒバリだなんて思わないで、愛しい人、 夜明けはまだこないわ わたしを信じて、あれはナイチンゲールなの その歌声が あなたの耳に突き刺さってきてるのは あなたは行ってしまうの、 あなたは行ってしまうの、([ロメオ]ぼくは行かなくちゃ) [ジュリエット] 愛しい人、あなたは行ってしまうの 私のもとから? [ロメオ] 愛しい人、ぼくはきみのもとから去らなくちゃならないんだ [ジュリエット]行かないで! あれはナイチンゲールよ 向こうの木で歌ってるのは [ロメオ] あれはナイチンゲールなんかじゃない 向こうの木で歌ってるのは [ロメオ] あれはヒバリだ ヒバリなんだ [ジュリエット]愛しい人 あれはナイチンゲールよ 愛しい人 [ジュリエット]ナイチンゲールよ 愛しい人 あれは [ロメオ] ヒバリなんだ あれは [ジュリエット]ナイチンゲールよ 向こうの木で歌ってるのは [ロメオ] ヒバリなんだ 向こうの木で歌ってるのは [ジュリエット]あなたは行ってしまうの、あなたは行ってしまうの、愛しい人、 [ロメオ] ぼくは行かなくちゃ、ぼくは行かなくちゃ、愛しい人 [ジュリエット]行ってしまうの、愛しい人、私のもとから? [ロメオ] 行かなくちゃ、愛しい人、君のもとから [ロメオ] あれはヒバリさ、朝の訪れを告げる、愛しい人、ナイチンゲールじゃない ご覧よ!雲が輝き、星たちはかすんできてる 太陽は向こうの山の頂に昇り始めた ぼくは行って 生きなければ、愛しい人、それともきみと一緒に居て死んだ方がいいのか ぼくは行かなくちゃ、 [ジュリエット]愛しい人、あなたは行ってしまうの、私のもとから? [ロメオ] 愛しい人、ぼくは行かなくちゃ、君のもとから [ジュリエット]行かないで! あれはナイチンゲールよ 向こうの木で歌ってるのは [ロメオ] あれはナイチンゲールなんかじゃない 向こうの木で歌ってるのは [ロメオ] あれはヒバリだ ヒバリなんだ [ジュリエット]愛しい人 あれはナイチンゲールよ 愛しい人 [ジュリエット]ナイチンゲールよ 愛しい人 あれは [ロメオ] ヒバリなんだ あれは [ジュリエット]ナイチンゲールよ 向こうの木で歌ってるのは [ロメオ] ヒバリなんだ 向こうの木で歌ってるのは [ジュリエット]あなたは行ってしまうの、あなたは行ってしまうの、愛しい人、 [ロメオ] ぼくは行かなくちゃ、ぼくは行かなくちゃ、愛しい人 [ジュリエット]行ってしまうの、愛しい人、私のもとから? [ロメオ] 行かなくちゃ、愛しい人、君のもとから |
シェイクスピアの悲劇「ロメオとジュリエット」より第5幕第3場。親友を殺された復讐に思わずジュリエットの従兄弟ティボルトを殺してしまったためにヴェローナにはもう居られなくなったロメオが、最後の夜をジュリエットと過ごしているシーンです。フォスター自身が歌詞には手を入れていて、全く戯曲の台本そのものが歌われているというわけではないようですが、英語の詞をご覧頂ければお分かりのようにシェイクスピア時代の古い英語の言い回しはほとんどそのままになっております。その意味では古い時代の劇ということが感じ取れるように、歌舞伎のテイストさえ感じられる坪内逍遥訳のロメオとジュリエットの台詞回しで置き換えた方が良かったかも知れません。
1851年とフォスターにとってもかなり初期のものに当たる作品。ドニゼッティやベルリーニのオペラを思わせる流麗なイタリア風味の男女二人のデュエットです。ですがどのようないきさつで彼がシェイクスピアを取り上げたのかは分かりませんでした。ただアメリカの当時の歌をたくさんMIDIで紹介しているpdmusic.orgというサイト(原詩もここから転載させて頂いています)ではTo Miss Julia N.Murrayとあり、私的なプレゼントであったのかも知れません。
なお、同じシーンのジュリエットの台詞に付けた歌曲では、ロシア語訳ですがチャイコフスキーが書いたもの(Op.16-2)がまた溜息ものの美しさですのでこれもぜひ聴き比べてみて頂ければと思います。
( 2009.07.07 藤井宏行 )