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Way Down in C-a-i-r-o    
 
カ・イ・ロの道を下って  
    

詩: フォスター (Stephen Collins Foster,1826-1864) アメリカ
      

曲: フォスター (Stephen Collins Foster,1826-1864) アメリカ   歌詞言語: 英語


Oh! ladies dont you blush
when I come out to play;
I only mean to please you all,
and den I's guine away.

(Chorus)
I hear my true lub weep,
I hear my true lub sigh,
'Way down in Cairo dis nigga's guine to die.


Sometimes de niggas life is sad,
Sometimes his life is gay,
When de work dont come too hard
He's singing all de day.

(Chorus)
I hear my true lub weep,
I hear my true lub sigh,
'Way down in Cairo dis nigga's guine to die.


Now we libs on de fat ob de land,
Now we libs on de lean
When we hab no cake to bake
We sweep de kitchen clean.

(Chorus)
I hear my true lub weep,
I hear my true lub sigh,
'Way down in Cairo dis nigga's guine to die.


Massa bought a bran new coat
And hung it on de wall,
Dis nigga's guine to take dat coat,
And wear it to de ball.

(Chorus)
I hear my true lub weep,
I hear my true lub sigh,
'Way down in Cairo dis nigga's guine to die.


All de ladies in de land,
And all de gemmen too.
Am guine to hear de darkey band
And see what they can do.

(Chorus)
I hear my true lub weep,
I hear my true lub sigh,
'Way down in Cairo dis nigga's guine to die.


おお!レディのみなさん 顔を赤くしないでくれよ
俺が演奏しに出てきても
俺はみんなを楽しませたいだけ
そしてまた去っていくのさ

(合唱)
俺の恋人が泣いてるのが聞こえる
俺の恋人が溜息ついてるのが聞こえる
カイロの道を下って、この黒ん坊は死んでくのさ


ときに黒ん坊の暮らしは悲しいし
ときにその暮らしは楽しい
仕事がきつくならなけりゃ
やつは一日中歌っているんだぜ

(合唱)
俺の恋人が泣いてるのが聞こえる
俺の恋人が溜息ついてるのが聞こえる
カイロの道を下って、この黒ん坊は死んでくのさ


今俺たちゃこの肥えた土地に暮らす
今俺たちゃ痩せたのに暮らす
焼くホットケーキがなかったら
俺たちゃキッチンを掃除するのさ

(合唱)
俺の恋人が泣いてるのが聞こえる
俺の恋人が溜息ついてるのが聞こえる
カイロの道を下って、この黒ん坊は死んでくのさ


ご主人が真新しいコートを買った
そいつを壁にかけていた
この黒ん坊はそいつを拝借して
それ着てダンスパーティへと出かけるのさ

(合唱)
俺の恋人が泣いてるのが聞こえる
俺の恋人が溜息ついてるのが聞こえる
カイロの道を下って、この黒ん坊は死んでくのさ


この土地のレディのみなさん
そしてジェントルマンのみなさんも
俺は黒人のバンドを聞きに行くよ
そして彼らが何がやれるのか見るのさ

(合唱)
俺の恋人が泣いてるのが聞こえる
俺の恋人が溜息ついてるのが聞こえる
カイロの道を下って、この黒ん坊は死んでくのさ


「Cairo カイロ」とありますがもちろんエジプトの首都のことではありません。調べて見るとアメリカの中にはCairoという名の町がけっこうたくさんあるようですので、その中のどこかひとつなのだと思います。歌われている発音を聞いていると「ケイロ」という風に聞こえますので、誤解を防ぐために「ケイロ」と訳した方が良かったのかも知れません。
コーラスで「死ににいくのさ」なんてありますが、けっこう陽気なミンストレルソング。歌詞も割とナンセンス系です。興味深いのはメロディが妻が急死したのを嘆く同じフォスターの名曲「Nelly was a lady」とほとんど同一だということ。何か深い含意があるのか、それとも彼の単なる使い回しなのかは不明ですが...
あまり聴けない作品ではありますが、ロバート・ショー合唱団の古い録音に収録されているのがありました。原曲をいじらないままで演奏したものを聴いたことはないのではなはだ勝手な印象ではありますが、ちょっと演出過剰でこの曲のイイ味が死んでしまっているようにも思えて個人的には残念でした。もっともこの録音がなければ聴くことあたわざる作品だったのかも知れませんからワガママを言っては罰が当たるのですけれど。

( 2009.06.05 藤井宏行 )


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