Ich schwebe Op.48-2 TrV 202 Fünf Lieder |
わたしは漂う 5つの歌曲 |
Ich schwebe wie auf Engelsschwingen, die Erde kaum berührt mein Fuß, in meinen Ohren hör' ich's klingen wie der Geliebten Scheidegruß. Das tönt so lieblich,mild und leise, das spricht so zage,zart und rein, leicht lullt die nachgeklung'ne Weise in wonneschweren Traum mich ein. Mein schimmernd Aug' indess mich füllen die süssesten der Melodien sieht ohne Falten,ohne Hüllen mein lächelnd Lieb' vorüber ziehn. |
わたしは漂う まるで天使の羽の上にいるように 大地にわたしの足は全く触れることなく わたしの耳には音が聞こえる まるで愛する者たちの別れの挨拶のように それは響く とても甘く、穏やかにそして静かに 語りかけてくる とても恥ずかしげに、繊細にそして清らかに やさしく歌いかける ずっと響き続ける歌を 幸せいっぱいの夢の中へと誘う わたしのかがやく瞳は このとても優しいメロディに包まれながら しわも 覆いもなしに見ているのだ ほほえむわたしの恋人が通り過ぎてゆくのを |
まるで夢の中で違う自分を体験しているかのような不思議な詞と音楽。流麗で耳に残るメロディなので意外と良く取り上げられる作品のひとつでしょうか。
( 2008.10.01 藤井宏行 )