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Die Lotosblume   Op.9-1  
  Gesammelte Lieder,Gesänge,Romanzen und Balladen
はすの花  
     集められた歌曲・歌・バラードとロマンス Heft 1

詩: ハイネ (Heinrich Heine,1797-1856) ドイツ
    Buch der Lieder - Lyrisches Intermezzo(歌の本-抒情小曲集 1827) 10 Die Lotosblume ängstigt

曲: レーヴェ (Johann Carl Gottfried Loewe,1796-1869) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Die Lotosblume ängstigt
Sich vor der Sonne Pracht,
Und mit gesenktem Haupte
Erwartet sie träumend die Nacht.

Der Mond,der ist ihr Buhle,
Er weckt sie mit seinem Licht,
Und ihm entschleiert sie freundlich
Ihr frommes Blumengesicht.

Sie blüht und glüht und leuchtet,
Und starret stumm in die Höh;
Sie duftet und weinet und zittert
Vor Liebe und Liebesweh.

はすの花は
太陽の輝きをおそれて
うなだれ、夢みつつ
夜の訪れを待っている

月こそが彼女の恋人
そのほの明かりで彼女は目覚め
うれしげにヴェールをとり
そのしとやかな花の顔をみせる

彼女は花咲き 燃え 輝き
黙って空を見あげる
彼女は薫り 震え 泣く
愛のために、その痛みのために

言うまでも無く、シューマンの名曲と同じ詩による作品です。『たおやかな睡蓮』の項で、この曲も同じようなものと書いたのですが、ちゃんと聴いてみると全然違いました。すいません。短調の第1節は似た雰囲気ですが、月が現れる第2節は長調にかわり、ストーリーをわかりやすく表現しています。うれしかったのは第3節で、”Sie blu:ht und glu:ht und leuchtet,”のところでundの前で区切り、ちょうどわたしの訳詩に照応するような形に作曲されていたことでした。シューマンの傑作には及ばないかもしれませんが、愛すべき佳品と思います。演奏はもちろん白井光子さんです。

( 2002.01.19 甲斐貴也 )


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