Es muß was Wunderbares sein S.314 |
それはきっと素晴らしいこと |
Es muß ein Wunderbares sein Ums Lieben zweier Seelen, Sich schließen ganz einander ein, Sich nie ein Wort verhehlen, Und Freud und Leid und Glück und Not So mit einander tragen; Vom ersten Kuß bis in den Tod Sich nur von Liebe sagen. |
それはきっと素晴らしいこと ふたつの魂が恋に落ち 互いに強く結びつきあう たったひとつの言葉も隠すことなく そして喜びも悲しみも幸福も不幸も 互いに分かち合い 最初のくちづけから死のときまで 愛の言葉だけを交わすというのは |
フランツ・リストの歌曲の中では比較的よく知られたものでしょうか。詩は赤面してしまいそうな愛の歌ですが、リストは静かに陶酔しているような美しいメロディをつけました。有名な「おお愛せ、愛しうる限り」ほど華麗ではなく、少々インパクトには欠けますがいかにも彼らしい美しさの歌曲です。
( 2009.04.30 藤井宏行 )