Bei der Wiege Op.47-6 6 Gesänge |
ゆりかごの中で 6つの歌 |
Schlummre! Schlummre und träume von kommender Zeit, Die sich dir bald muß entfalten, Träume,mein Kind,von Freud' und Leid, Träume von lieben Gestalten! Mögen auch viele noch kommen und gehen, Müssen dir neue doch wieder erstehen, Bleibe nur fein geduldig! Schlummre! Schlummre und träume von Frühlingsgewalt, Schau' all' das Blühen und Werden, Horch,wie im Hain der Vogelsang schallt, Liebe im Himmel,auf Erden! Heut' zieht's vorüber und kann dich nicht kümmern, Doch wird dein Frühling auch blühn und schimmern, Bleibe nur fein geduldig! |
おやすみ! おやすみ そしてこれからくる時のことを夢見て すぐにお前の前に開けてくる時のことを 夢をみて、ぼうや、喜びや悲しみの 夢をみて 素晴らしい人たちの姿を たくさんの人たちがやってきて そして去っていくけれど お前にはまた新しい人たちが現れる じっと我慢して待っていなさい おやすみ! おやすみ そして春の力のことを夢見て ご覧なさい すべてが花開き 育って行くのを お聞きなさい 林の中に小鳥の歌が響くのを 愛が天に、そして地上にも! 今日の日は過ぎ去っていくけれど 心配しなくてもいい お前の春はまだ花咲き 輝いている じっと我慢して待っていなさい |
ヴェニスの舟歌のようなゆったりとしたリズムで歌われる優しい子守唄、しかし作曲者の友人であるクリンゲマンの書いた詩は少々深いですね。子供を寝かしつけるにしてはあまりに哲学的で難しすぎるのではないかと思わなくもありません。メロディはとても素敵で、古今東西の子守唄の名曲の中に入れても良いのではないかと思うのですが、これをシューベルトやブラームスと並べて収録した「子守歌」のCDはほとんど見かけることはありません。非常に残念なことです。
( 2009.04.01 藤井宏行 )