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Go Not,Happy Day    
 
過ぎ去るな、幸せなこの日よ  
    

詩: テニスン (Lord Alfred Tennyson,1809-1892) イギリス
    Maud Part1-1,Section17 Go Not,Happy Day

曲: ブリッジ (Frank Bridge,1879-1941) イギリス   歌詞言語: 英語


Go not,happy day,
From the shining fields
Go not,happy day,
Till the maiden yields.

Rosy is the West,
Rosy is the South,
Roses are her cheeks,
And a rose her mouth

When the happy Yes
Falters from her lips,
Pass and blush the news
Over glowing ships;

Over blowing seas,
Over seas at rest,
Pass the happy news,
Blush it thro’ the West;

Blush from West to East,
Blush from East to West,
Till the West is East,
Blush it thro’ the West.

Rosy is the West,
Rosy is the South,
Roses are her cheeks,
And a rose her mouth.

過ぎ去るな 幸せなこの日よ、
輝く草原から、
過ぎ去るな 幸せなこの日よ、
あの娘がうんと言うまでは。

西の空はばら色、
南の空もばら色、
あの娘の頬はばらのよう、
あの娘のくちびるもばらのよう。

あの娘の口からめでたく
うんと返事がこぼれたら、
その知らせを伝えて
灯ともる船を紅に染めよう、

風吹き荒れる海を染め、
凪いだ海も染め、
うれしい知らせで、
西の空いっぱいに染めよう、

西から東へ、
東から西へ、
西も東もなくなるまで、
西の空いっぱいに染めよう。

西の空はばら色、
南の空もばら色、
あの娘の頬はばらのよう、
あの娘のくちびるもばらのよう。
 

フランク・ブリッジの歌曲中最も、というより唯一知られた曲のようです。音楽の勉強を終えた頃の1903年の作とか。
心の高まりが伝わる常動的(で正しいのでしょうか)で軽快な伴奏に乗って、幸せな気分が何のてらいもなく歌われます。愛すべき、恋する壮大なおバカ! という点、たった1分半ほどの演奏時間で魔法のようにこちらも幸せにしてくれる点でクウィルターの「恋の哲学」に通じるものがあるような・・・
テニスンの詩はすべての行が5音節で書かれ、曲も、転調が繰り返されますが1音1音節の単純な作りです。伴奏の速い動きのせいで最初はとても難しく聞こえてしまいました。
それにしても私の訳はしまりませんねー。申し訳ありませんです。
演奏はいくつかありますが、フェリシティ・ロットが”Favourite English Songs”(CHANDOS)で歌っているものが、最初に聴いたこともあり一番好きです。彼女ならではの明るいのに色っぽい高音のピアニッシモで終わる最後にいつもうっとりしてしまいます。

( 2002.05.20 塀猫 )


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