Im Frühling Op.9-4 12 Lieder |
春に 12の歌曲 |
Ihr frühlingstrunknen Blumen, Ihr Bäume,monddurchblinket! Ihr könnt nichts sagen und seid stumm, Wie süß ihr schwelgt und trinket! Ich trink und schwelge mit euch Und sing's in heller Frühlingslust. O,wie mir Aug und Wange glüht! Sie hebt und sehnt sich meiner Brust! Du sehnsuchtleuchtend Mondlicht, Ihr friedlich hellen Sterne Blickt zu den Blumen still herab. Euch bleibt der Frühling ferne. Mir blüht und glüht die Rose Und mir die frische Frühling! All meine Träume sind erfüllt, Nun ist dem Herzen Ruh gebracht. |
お前たち 春に酔いしれている花よ お前たち木よ、月明かりにきらめいている お前たちは何も語らず 黙っているけれど なんて素晴らしいものを堪能し 飲んでいるんだ! 私も一緒に堪能し 飲もう そして歌おう 明るい春の喜びの中で おお、なんと私の瞳や頬は熱くなるのだ! なんと高鳴り 憧れに満ちるのだ 私の胸は! お前 憧れに明るく輝く月の光よ お前たち 穏やかに明るい星たちよ 花たちを静かに見下ろしながらも お前たちは春から遠く離れたままだ 私にバラは花咲き輝き 私にさわやかな春の華やぎが あらゆる私の夢は満たされて 今 心は安らぎに満たされている |
詞の作者は長いこと不祥とされておりましたので、今でも作者不詳という解説がされることも多いようですが、最近の研究で作曲者自身の手紙の内容から、この歌曲集でもたくさん取り上げられている詩人&歴史家のヨハン・G・ドロイセンであることが分かっているようです。「春に酔える者」ではありますが、まだ彼に後の苦労の影のない時期の曲、美しいメロディは屈託なく、この明るさいっぱいの詩に素敵な世界を描き出します。
( 2009.04.01 藤井宏行 )