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Lied aus der Ferne   WoO.137  
 
遠い国からの歌  
    

詩: ライシヒ (Christian Ludwig Reissig,1783-1822) ドイツ
      Lied aus der Ferne

曲: ベートーヴェン (Ludwig van Beethoven,1770-1827) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Als mir noch die Träne der Sehnsucht nicht floß,
Und neidisch die Ferne nicht Liebchen verschloß,
Wie glich da mein Leben dem blühenden Kranz,
Dem Nachtigallwäldchen,voll Spiel und voll Tanz!

Nun treibt mich oft Sehnsucht hinaus auf die Höhn,
Den Wunsch meines Herzens wo lächeln zu seh'n!
Hier sucht in der Gegend mein schmachtender Blick,
Doch kehret es nimmer befriedigt zurück.

Wie klopft es im Busen,als wärst du mir nah,
O komm,meine Holde,dein Jüngling ist da!
Ich opfre dir alles,was Gott mir verlieh,
Denn wie ich dich liebe,so liebt' ich noch nie!

O Teure,komm eilig zum bräutlichen Tanz!
Ich pflege schon Rosen und Myrten zum Kranz.
Komm,zaubre mein Hüttchen zum Tempel der Ruh,
Zum Tempel der Wonne,die Göttin sei du!

私がまだ憧れの涙を流さなかったとき
そして嫉妬が遠くに恋人を閉じ込めていなかったとき
なんと私の人生は花でいっぱいの花輪のようで
ナイチンゲールのいる森のようであったことか、遊びや踊りに満ちて

今や私を憧れがしばしば追い立てるのだ かの山々へと
私の心の願いはあの微笑みを見ること
ここで辺りを探す私の苦悩に満ちた目は
しかしそれを満足して見返すことはない

何と胸はときめくのか、まるでお前が私のそばにいるかのように
おお来てくれ、我がいとしの人よ、お前の若き恋人がここにいる!
私はお前にすべてを捧げよう、神様が私にくれたものすべてを
なぜならお前を愛したようには、私は今まで誰も愛したことはないのだから

おお大切な人よ、急いで来ておくれ 結婚式のダンスの場へと
私はもうバラやミルテで冠を編んだのだ
来ておくれ、私のあばら家に魔法をかけて安らぎの神殿にしておくれ
喜びの神殿では、女神はお前なのだから!


素朴で美しいワルツで、遠くに離れた恋人へと呼びかける冒頭、どこかで聴いたことのあるような懐かしいメロディが、中間部では心の動揺を表わすかのように劇的な語りにと変わります。そして再び冒頭の優しいメロディが少し表情を変えて繰り返され、訴えかけるように印象的に終わります。

( 2009.04.01 藤井宏行 )


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