Pagenlied WoO 17 2 Lieder |
小姓の歌 2つの歌曲 |
Wenn die Sonne lieblich schiene Wie in Wälschland,lau und blau, Ging' ich mit der Mandoline Durch die überglänzte Au'. In der Nacht das Liebchen lauschte An dem Fenster,süß verwacht; Wünschte mir und ihr,uns Beiden, Heimlich eine schöne Nacht, |
太陽が愛らしく輝くとき まるでイタリアみたいに、暖かく青く ぼくはマンドリンを持って出かける ひときわ輝く草地の脇を抜け 夜になれば恋人が聴いてくれるのさ 窓辺で、やさしく目を覚まして ぼくとあの子、ふたり一緒の願いは 秘密のこの素晴らしい夜 |
作品番号がついていない関係で「遺作」とされることもある曲ですが、実際は彼の生前にも出版されたことはあるようで、なぜ作品番号が付けられていないのかはよくわかりません。彼の歌曲の中では有名な方の作品で、非常によく取り上げられます。歌詞はご覧の通り明るい恋の歌ですが、メロディはどこかひそやかに物悲しく、とても印象に残る作品です。上では繰り返しは書きませんでしたけれども、最後に第1節が繰り返されて終わります。1835年に出版の作品で、「2つの歌」として同じくアイヒェンドルフの詩につけたもうひとつの曲「森の館 Das Waldschloss」と一緒になっていたようです。
( 2009.04.01 藤井宏行 )