Ja tebe nichego ne skazhu Op.60-2 12 Romansov |
私はあなたに何も言うつもりはない 12のロマンス |
Ja tebe nichego ne skazhu i tebja ne vstrevozhu nichut’, i o tom,chto ja molcha tverzhu, ne reshus’ ni za chto nameknut’. Tselyj den’ spjat nochnye tsvety, no,lish’ solntse za tuchi zajdet, raskryvajutsja tikho listy, i ja slyshu,kak serdtse tsvetet... I v bol’nuju,ustaluju grud’ veet vlagoj nochnoj... Ja drozhu... Ja tebja ne vstrevozhu nichut’, ja tebe nichego ne skazhu! |
私はあなたに何も言うつもりはない あなたをこれ以上悩ませたりはしない そしてまた 私が静かに思っていることは たとえほのめかしでさえ明かすつもりはない 夜咲く花たちは昼間は眠り続けるけれど 太陽が雲に隠れさえすれば その花びらを静かに広げるのだ そして私には聞こえる、心が花開くのが そしてこの病んで疲れ果てた胸が 夜の湿り気によってよみがえり...私は震える... あなたを悩ませたくはない 私はあなたに何も言うつもりはない |
これもチャイコフスキーお得意のベタ甘なメロディ。一度聴いただけで耳に残る印象的な旋律です。歌詞の言っていることも含めて非常に気恥かしいものを私は感じてしまうのですが、それは人生経験の乏しさでしょうか。ある意味これは典型的なチャイコフスキーの世界の実現と言ってもあながち間違いではないかも知れません。なかなか聴ける機会が多くないのが残念...
( 2009.03.06 藤井宏行 )