Gefunden Op.56-1 TrV 220 Sechs Lieder |
みつけたもの 6つの歌曲 |
Ich ging im Walde So für mich hin, Und Nichts zu suchen, Das war mein Sinn. Im Schatten sah ich Ein Blümchen stehn, Wie Sterne leuchtend, Wie Äuglein schön. Ich wollt' es brechen, Da sagt' es fein: “Soll ich zum Welken Gebrochen sein?” Ich grub's mit allem Den Würzlein aus, Zum Garten trug ich's Am hübschen Haus. Und pflanzt' es wieder Am stillen Ort; Nun zweigt es immer Und blüht so fort. |
ぼくは森に出かけた ひとりきりで 何を探すでなく それがぼくの好きなことだったから 森陰でばくは見た 一本の小さい花が咲いているのを 星のようにきらめいて 瞳のようにきれいだった ぼくはそれを摘もうとした そのとき花は言った 「折られてしまって 死ぬしかないのですか?」と ぼくは全体を掘り起こした 小さな根っこのところから それから庭へとぼくは花を持って行った きれいな家のそばの そしてその花をまた植えたのだ 静かな場所に 今はいつでも枝を伸ばし ずっと花が咲き続けている |
あまり昔の詩人の詩に曲を付けることの多くなかったシュトラウスにおいては、文豪ゲーテの詩に曲を付けたのはかなり珍しいです(狙って書いたと思われる「不機嫌の書による3つの歌曲」は別にして...)。シュトラウスにしては地味な方の曲ですが、けっこう味わい深いユーモアがにじみ出ていてなかなか面白いところです。
( 2008.10.01 藤井宏行 )