Waldseligkeit Op.49-1 TrV 204 Acht Lieder |
森のしあわせ 8つの歌曲 |
Der Wald beginnt zu rauschen, Den Bäumen naht die Nacht, Als ob sie selig lauschen Berühren sie sich sacht. Und unter ihren Zweigen Da bin ich ganz allein, Da bin ich ganz dein eigen Ganz nur dein! |
森はざわめき始めた 木々に夜が近づいてきたのだ まるで幸せいっぱいに耳を傾けているように 木々はやさしくお互いに触れ合っている そして木々の枝の下 そこに私はただひとり そこで私は私自身のもの 完全にあなただけのもの! |
森のざわめきを表すかのようなピアノの響きに乗せて静かに歌が始まります。デーメルの詩は哲学的で少々意味が取りにくいところがありますが、満ち足りた喜びを穏やかに歌います。誰も聴く人のいない森の中で幸せをひとりつぶやくといった感じ。しみじみと静かな良い曲です。
( 2008.10.01 藤井宏行 )