Wie sollten wir geheim sie halten Op.19-4 TrV 152 Sechs Lieder aus “Lotosblätter” |
どうやって私たちは秘密にしておけるでしょう 「最後の葉」からの6つの歌曲 |
Wie sollten wir geheim sie halten, Die Seligkeit,die uns erfüllt? Nein,bis in seine tiefsten Falten Sei allen unser Herz enthüllt! Wenn zwei in Liebe sich gefunden, Geht Jubel hin durch die Natur, In längern wonnevollen Stunden Legt sich der Tag auf Wald und Flur. Selbst aus der Eiche morschem Stamm, Die ein Jahrtausend überlebt, Steigt neu des Wipfels grüne Flamme Und rauscht von Jugendlust durchbebt. Zu höherm Glanz und Dufte brechen Die Knospen auf beim Glück der Zwei, Und süßer rauscht es in den Bächen, Und reicher blüht und glänzt der Mai. |
どうやって私たちは秘密にしておけるでしょう 私たちが感じている幸せのことを いいえ、そのずっと深い奥底まで みんなに私たちの心を見せてしまいましょう 二人が互いに恋に落ちていることに気付いた時には 自然と喜びへと至るのだから ずっと続く歓喜の時を この日 森や野原で安らぎましょう 朽ち果てたカシの木の幹が 百年の歳を重ねていても その梢には新緑の炎が燃え立ち 若い喜びに打ち震えるのだから ひときわ輝きそして香り 花開く つぼみは二人の幸せのそばにあり そしてひときわ優しい響きは小川の中 ひときわ豊かに花咲き光り輝く五月 |
こういうあざといくらい演奏効果の高い歌をときどきシュトラウスは書き、歌手たちの人気作品にしています。弾けるようなピアノに乗せて音の跳躍の激しい歌が始まると私のようなど素人の聴衆は思わず耳をそばだててしまいますので、アンコールなどに打ってつけなのか、けっこうよく取り上げられるように思います。詩人は男性ですから男の言葉で訳すのが本来なのでしょうが、古くからもっぱら女声のレパートリーのような扱いなので、女性の言葉っぽく訳してみました(テノールが歌うと結構映える曲のように思うのですが、あまりシュトラウスの歌曲を主なレパートリーとしているテノールが多くないような感じで私はまだ聴いたことがありません)。ここに詞を掲げました4連が歌われたあと、冒頭の1連目が戻ってきて輝かしく曲を閉じます。
( 2008.10.01 藤井宏行 )