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Moj sadik   Op.54-4  
  16 Pesni dlja detej
私の庭  
     16の子供のための歌

詩: プレシチェーエフ (Aleksey Nikolayevich Pleshcheyev,1825-1893) ロシア
      Мой садик

曲: チャイコフスキー (Pyotr Ilyich Tchaikovsky,1840-1893) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Kak moj sadik svezh i zelen!
Raspustilas’ v nem siren’;
Ot cheremukhi dushistoj
I ot lip kudrjavykh ten’...

Pravda,net v nem blednykh lilij,
Gordelivykh georgin,
I lish’ pestrye golovki
Vozvyshaet mak odin.

Da podsolnechnik u vkhoda,
Slovno vernyj chasovoj,
Storozhit sebe dorozhku,
Vsju porosshuju travoj...

No ljublju ja sadik skromnyj:
On dushe moej milej
Gorodskikh sadov unylykh,
S set’ju pravil’nykh allej.

I ves’ den’ v trave vysokoj,
Lezha,slushat’ by ja rad,
Kak zabotlivye pchely
Vkrug cheremukhi zhuzhzhat.

何て私の庭は爽やかな緑なの!
ライラックの花は満開だし
ウワミズザクラの木々は香り立ち
ライムの木は木陰を作ってる

ほんとに、蒼ざめたユリの花なんてないし
目立ちたがりのダリアの花もない
ただまだらの頭を一輪の
ケシの花がもたげている

あそこの戸口にはヒマワリの花が立っている
まるで真面目な衛兵みたいに
小道を見張ってる
草が生え過ぎないようにと

でも私はこのつつましい庭が好き
この庭は私の魂のもっとも愛しいもの
味気ない都会の公園よりもずっと
あの単調な小道の網目しかない公園よりも

そして一日中 この高い草の中で
寝そべって、喜びに満ちて聞くの
働き者の蜂たちが
ウワミズザクラの周りでブンブンうなっているのを


これも「春」というタイトルはついていないものの、この歌曲集でたくさんある春のことを歌った歌です。といってもヒマワリとかも出て参りますので、春とは言っても6月頃でしょうか。寒いロシアではこんな感じで一斉に花が咲くのでしょうね。華やかな大庭園ではなくて、私の家のささやかな庭にも春がやってきたという、これもつつましい喜びを歌います。前奏と後奏に出てくる飛び跳ねるような軽やかなメロディが美しいです。

( 2009.01.11 藤井宏行 )


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