Lieben und Sterben Op.15-12 Japanische Blatter |
愛と死(詠み人知らず:古今集) 16葉の日本の詩 |
Wer hat der Liebe denn den Namen “Liebe” Dereinst gegeben? Viel bezeichnender Hätt er den Namen “Sterben” ihr verliehn, Denn Lieben,das ist Sterben,--wahrlich,wahrlich! |
恋ひ死なば たが名はたたじ 世の中の 常なきものと 言ひはなすとも だれが一体恋に「恋」という名を 昔与えたのか?全くぴったりだ その人はそれに「死」という名前も付けたのだな なぜなら「恋」は「死」なのだからなあ、全く、全く! |
こちらはアイネムの10曲目に取り上げられた詩とは逆に、ベートゲの原詩では作者不詳の古今集の和歌が元歌ということになっていますが、同じ古今集の清原深養父のこの和歌が内容的に一番近い感じです。松本美和子さんのCDのライナーでもこの歌が元歌と紹介されていたこともありまして、ここでもこの歌をご紹介しておくことにします。
( 2004.01.18 藤井宏行 )