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Trübes Lied   Op.15-6  
  Japanische Blatter
重苦しい歌(大津皇子)  
     16葉の日本の詩

詩: ベートゲ (Hans Bethge,1876-1946) ドイツ
    Japanischer Frühling 11 Trübes Lied (OZI (663-687)) 原詩:万葉集 ,

曲: アイネム (Gottfried von Einem,1918-1996) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語





Die Blüten rieseln nieder. Dichter Nebel
Verbirgt den See. Die wilden Gänse rufen
Erschreckt am heiligen Teich von Iware.

Düstere Träume schatten um mein Haupt.
Mein Herz ist schwer. Wenn übers Jahr die Gänse
Von neuem rufen,hör ich sie nicht mehr.

ももづたふ 磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ


木の葉は舞い散り、濃い霧が
湖を覆っている。野生の鴨は鳴いている
驚いたように この聖なる磐余(いわれ)の池で

陰鬱な夢が我が頭を翳らせ
我が胸は重い。一年の後、鴨が
再び鳴き声を響かせようとも、もはや私は聞くことはないのだ


この詩はべートゲの「日本の春」の中でも特に人気が高いものでしょうか。けっこう色々な人によって取り上げられており、有名なものでは(ロシア語訳ですが)ショスタコーヴィチのものがあります。曲想が作曲者によってかなりまちまちで、劇的なものから清楚なものまで様々ですが、このアイネムのものは後者。難解な音楽ですがほのかなユーモアすらたたえているようです。

( 2004.01.18 藤井宏行 )


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