Zimnij vecher Op.54-7 16 Pesni dlja detej |
冬の夕べ 16の子供のための歌 |
Khorosho vam,detki,zimnim vecherkom: V komnate ujutnoj seli vy rjadkom, Plamja ot kamina osveshchaet vas... Slushaete zhadno mamy vy rasskaz. Radost’,ljubopytstvo na litse u vsekh, Chasto preryvaet mamu zvonkij smekh. Vot rasskaz okonchen,vse pustilis’ v zal... “Poigraj nam,mama!” kto-to propishchal. “Khot’ uzh devjat’ bilo,otkazat’ vam zhal’” I poslushno sela mama za rojal’. I poshlo vesel’e! Nachalas’ voznja, Pljaska,pesni,khokhot,vizg i begotnja. Pust’ gudit serdito v’juga pod oknom - Khorosho vam,detki,v gnezdyshke svoem! No ne vsem takoe schast’e bog daet. Est’ na svete mnogo bednykh i sirot. U odnykh mogila rano mat’ vzjala; U drugikh net v zimu teplogo ugla. Esli privedetsja vstretit’ vam takikh, Vy,kak brat’ev,detki,prigolub’te ikh. |
たのしいね君たち、子供たちよ、冬の夕べは 暖かい部屋に、みんなで並んで座って 暖炉の炎が君たちを照らす中 ママが君たちに素敵なお話をしてくれるのを聞くのは 喜びや好奇心がみんなの顔に表れていて ときどき笑い声がママのお話をさえぎるんだ お話が終わったら、みんなで空いた別の部屋へ行く 「もっと遊んでよ ママ!」誰かがお願いする 「もう9時の時計が鳴ったけれど、ダメっていうのはかわいそうね」 ママはしかたなく ピアノの前に座る そしてまた楽しいことが!大騒ぎが始まった ダンスが、歌が、笑い声が、叫び声に走り回る音 雪嵐よ 窓の外で吹くがいい 君たち子供らは大丈夫だ この心地よい巣の中にいれば! だがすべての人にそんな幸運が神様より恵まれているわけではない この世には多くの貧しい人やみなしごがいるのだ ある者は母を早くに墓へと送り またある者はこの冬のさなか 暖かい住みかを得られずにいる もしお前たちがそんな人に出会ったならば お前たちも、兄弟のように、子供たちよ、手を差し伸べるんだぞ |
最後が突然お説教になってしまうのがちょっと気にはなりますが、楽しい冬の夕べの家族団らんを描いたなかなかに微笑ましい歌詞です。そんなに明るくないメロディと、間奏に出てくる印象的な飛び跳ねるようなメロディがなぜか歌詞とはミスマッチな不思議な情感を醸し出していますが、冬を描いたロシアの歌としてはこの歌曲集にもう1曲出てくる冬の歌(第12曲)とならんでなかなかの傑作ではないかと思います。
最後のお説教のところがひたすら重々しく歌われるとことなどは不謹慎な私は詞を読みながら聴いたら笑ってしまいましたけれども...
( 2008.09.28 藤井宏行 )