Herbst D 945 |
秋 |
Es rauschen die Winde So herbstlich und kalt; Verödet die Fluren, Entblättert der Wald. Ihr blumigen Auen! Du sonniges Grün! So welken die Blüten Des Lebens dahin. Es ziehen die Wolken So finster und grau; Verschwunden die Sterne Am himmlischen Blau! Ach wie die Gestirne Am Himmel entflieh'n, So sinket die Hoffnung Des Lebens dahin! Ihr Tage des Lenzes Mit Rosen geschmückt, Wo ich die Geliebte Ans Herze gedrückt! Kalt über den Hügel Rauscht,Winde,dahin! So sterben die Rosen Der Liebe dahin! |
風がざわめく、 これほど秋めいて、冷たく。 野は荒れ果て、 森は葉を落とす。 おまえたち、花咲いていた野よ! おまえ、日の光の照っていた緑よ! こうして人生の花々は 枯れ果てるのだ。 雲が流れる、 これほど暗く灰色になって。 星々は 天上の青で消え去った! ああ、天の星が 逃げるように、 人生の希望は 沈み去るのだ! おまえたち、春の日々は バラに飾られ、 私は恋人を 胸に押し付けたものだった! 丘の上を冷たく ざわめき去れ、風よ! こうして愛のバラは 死に去るのだ! |
シューベルト最後の年1828年の4月に作曲された。
詩人のレルシュタープ(Heinrich Friedrich Ludwig Rellstab: 1799.4.13,Berlin - 1860.11.27,Berlin)はベートーヴェンのピアノ・ソナタに「月光」というニックネームが付くきっかけとなった形容をしたことで有名。
「白鳥の歌」としてシューベルト死後にハスリンガーによってまとめられた7曲のレルシュタープ歌曲には含まれなかったが、最近の演奏家たちはレルシュタープ歌曲の中にこの「秋」も加えて歌うことがある。プライがその先駆けだろうか。シュライアーや最近ではゲルネも加えて歌っているが、F=ディースカウはハイネ歌曲はまとめて歌うのに、レルシュタープ歌曲はそれぞれ単独にリサイタルで歌い、「秋」はあまりリサイタルには加えなかったようだ。しかしシューベルト全集録音後にもPHILIPSの歌曲集の中で録音しており(1982年8〜9月)、その枯れた声の味がなかなか曲に合っていた。
曲はホ短調、8分の12拍子で、表示は「中庸に(Mässig)」
原詩の2節分を曲の1節として、全3節の有節歌曲となっている。
歌声部の最高音は2点ホ音で、最低音は1点ニ音。
ほぼ1オクターヴの音域で歌われる。
ピアノ右手のトレモロが寂しい秋の雰囲気と、それに対応した精神状態を否応なしに強調しているように思われる。
趣のある作品である。
( 2008.09.01 フランツ・ペーター )