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Chernets   Op.104-12  
  Russkikh narodnykh pesen
坊さん  
     12のロシア民謡

詩: ロシア民謡 (narodnaja pesnja,-) 
      

曲: プロコフィエフ (Sergej Sergeevich Prokofiev,1891-1953) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Zakhotelos’ chernetsu poguljati,
Po zaulkam-pereulkam poplutati,
Chto po ulitse,da,po shirokoj.

Vstrechu,vstrechu chernetsu tri tolpitsy,
Vse starukhi,te starukhi
Chernetsu vo pojas poklonilis’.

Chernechishche klobuchishche
Nakhlobuchil. Sduninaj,naj,
Nakhlobuchil: “Ne moe-to delo
Nonche zhenitisja,
Moe delo-to spasat’sja.“

Vstrechu chernetsu tri tolpitsy,
Tri tolpitsy-moloditsy.
Chernechishche kolpachishche
Malost’ prisnjal.

Vstrechu,vstrechu chernetsu tri tolpitsy,
Tri devitsy,kakie tri devitsy!
Chernechishche klobuchishche
O pol brosil. Sduninaj,naj,
O pol brosil: “Mne-ko polno,
Chernetsu,bogu molit’sja,
Ne pora li dobru molodtsu zhenit’sja,
Ne pora li zhenit’sja?
Ne pora li dobru molodtsu zhenit’sja
Mne na dushechke,na krasnoj na devitse?
Sduninaj,naj,na devitse. Ej!”

お坊さんがお散歩したいと思った
人気の少ない道を
通りを、そう、広い道を

道すがら、お坊さんは3人のオールドミスに出会ったよ
みんなオバサンだったよ、そうオバサン
坊さんに深々とお辞儀したよ

坊さんは自分の僧帽を
かぶったよ 目の上深く
かぶったよ 「これは拙僧のことではございませぬな
結婚するなど不可能ですぞ
わが務めは魂の救済ゆえに」

それから坊さんは3人のギャルに出会ったよ
3人のぴちぴちのギャルに、
坊さんは自分の僧帽を
ちょいと持ち上げたよ

出会ったよ 出会ったよ 坊さんは3人のギャルに
3人のギャル、なんてギャルだ!
坊さんは自分の僧帽を
半分脱ぎ捨てて
半分脱ぎ捨てて、「もう充分に務めましたからな
拙僧、神へのお祈りは
それゆえ今こそ麗しき方との結婚の時ではございませぬか
今こそ結婚の時ではございませぬか?
それゆえ今こそ麗しき方との結婚の時ではございませぬか
拙僧はとびきりの美女を前にしました、なあ綺麗な娘さん?
なあ綺麗な娘さん、エイ!


飛び回るようなリズムの上で早口の歌とピアノが転調を繰り返しながら、ユーモラスな情景を紡いでいく、モダニスト、プロコフィエフの面目躍如たる作品です。速くやればやるほど演奏効果は上がるでしょうか。ザラ・ドルハーノヴァの歌ったRussian Disc盤が目の覚めるような演奏でした。
洋の東西を問わずえらそうな権威をかざす宗教者をおちょくる歌(しかも下ネタ系で。この歌は下ネタではないですが)はあるのですね。一点だけ補足すると、「僧帽」と訳しましたklobukですが、日本で言う昔のえらいお坊さんが被っていた頭巾のような感じのもののようです。向こうでもキリスト教の礼拝などをみると、そんな感じの頭巾を被った聖職者の写真をよく見かけます。

( 2008.08.30 藤井宏行 )


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