Redeet oblakov letuchaja grjada Op.42-3 Chetyre romansa |
雲はながれ ちぎれゆく 4つのロマンス |
Redeet oblakov letuchaja grjada. Zvezda pechal’naja,vechernjaja zvezda! Tvoj luch oserebril uvjadshie ravniny, I dremljushchij za liv,i chernykh skal vershiny. Ljublju tvoj slabyj svet v nebesnoj vyshine On dumy razbudil usnuvshie vo mne. Ja pomnju tvoj voskhod,znakomoe svetilo, Nad mirnoju stranoj,gde vse dlja serdtsa milo, Gde strojno topoli vdolinakh vozneslis’, Gde dremlet nezhnyj mirt i temnyj kiparis, I sladostno shumjat poludennye volny. Tam nekogda vgorakh,serdechnoj dumy polnyj, Nad morem ja vlachil zadumchivuju len’, Kogda na khizhiny skhodila nochi ten’, I deva junaja vo t’me tebja iskala I imenem svoim podrugam nazyvala. |
雲はながれ ちぎれゆく 悲しみの星 夕暮れの星よ! お前の光は色あせた大地を銀色に照らす そしてまどろむ入江や黒い岩山を 私は空の高みからのお前の光が好きだ それは私の胸に眠っていた思いを呼び覚ました 私はお前が昇るのを思い出す、馴染み深い星よ すべてが私に心地よい平和な国の上へと そこでは背の高いポプラが谷間に立ち並び 優しいミルテや黒い糸杉がまどろんでいる そして穏やかな波がさざめいている そこをかつて歩いた、物思いに耽りながら 海を見下ろしながら、憂いに満ちて 家々が夜の影に包まれたとき ひとりの若い娘が闇の中でお前を探し 女友達に名を告げていたのだ |
プーシキン1820年の詩。首都を追放された年に行ったコーカサス旅行の最中に書いた詩だそうです。同じコーカサス旅行がテーマの「グルジアの丘の上に」は後ほど思い出を綴った詩ですが、そのいずれもこの旅行を共にしたマリア・ラエフスキーに捧げられたと言われています。ただこちらはグルジアやコーカサスなどの具体的な地名は出て来ずに、南の国であることを仄めかす情景描写があるのみです(まあまさにその旅行中であればわざわざ言及する必要などないということなのでしょうが)。
リムスキー=コルサコフの書いたメロディも(1897年)、このような中期作品ともなりますとあまりストレートなオリエンタル情緒などは出されなくなって、流麗なメロディで堂々とした歌になっています。この歌も良く取り上げられて色々な人の歌を聴くことができます。
( 2008.08.01 藤井宏行 )