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O chem v tishi nochej   Op.40-3  
  Chetyre romansa
夜の静寂の中で  
     4つのロマンス

詩: マイコフ (Apollon Nikolayevich Maykov,1821-1897) ロシア
      О чём в тиши ночей

曲: リムスキー=コルサコフ (Nikolai Andreyevich Rimsky-Korsakov,1844-1908) ロシア   歌詞言語: ロシア語


O chem v tishi nochej
tainstvenno mechtaju,
O chem pri svete dnja
vsechasno pomyshljaju,
To budet tajnoj vsem.

I dazhe ty,moj stikh,
Ty,drug moj vetrenyj,
uslada dnej moikh,
Tebe ne peredam
dushi moej mechtan’ja.

A to rasskazhesh’ ty,
Chej glas v nochnom molchan’e
Mne slyshitsja,
chej lik ja v sjudu nakhozu,
Ch’i ochi svetjat mne,
ch’e imja ja tverzhu.

夜の静寂の中
ひそやかに何を夢見ているのか
昼の光の中
じっくりと何を考えているのか
それは誰にも秘密なのだ

そしてお前に対してもだ、我が詩心よ
お前、きまぐれな我が友
我が日々の喜びよ
お前にも教えたりはしない
我が夢の魂を

もしそうしたなら お前は言いふらしてしまうのだろう
誰の声を夜の静寂の中
私は聞いているのかを
誰の顔を私はここで思い浮かべているのかを
誰の瞳が私に輝いているのかを
誰の名を私は繰り返しているのかを


これもロマンティックで美しいメロディの佳曲です。詩のアポロン・マイコフはリムスキー=コルサコフがよく曲を付けていた詩人で、他にもいくつもこのコンビによる傑作があります。
恋する人への思いを秘めておきたい詩人、もしこの気持ちを自分の詩心に知られようものなら、詩は彼女への思いをとめどなく書き連ねてバラしてしまうだろう、だから教えてやらないのだ、と、私が書くと味もそっけもない話を実に優雅に音楽に乗せています。
昨年復刻されたガリーナ・ヴィシネフスカヤのEMI録音で、R-コルサコフ歌曲の冒頭で実に美しく、味わい深く歌われています。
この曲もまたリリックなソプラノやテノールに歌われると大変に映える曲だと思います。

( 2008.08.01 藤井宏行 )


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