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Gonets   Op.4-2  
  Chetyre romansa
使者  
     4つのロマンス

詩: ミハイロフ (Mikhail Larionovich Mikhailov,1829-1865) ロシア
      Die Botschaft 原詩: Heinrich Heine ハイネ,Buch der Lieder - Junge Leiden - Romanzen(歌の本-若き悩み-ロマンス)

曲: リムスキー=コルサコフ (Nikolai Andreyevich Rimsky-Korsakov,1844-1908) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Vstavaj,sluga! Konja sedlaj! Chrez roshchi i polja
skachi skoree ko dvortsu Dunkana korolja!

Zajdi v konjushnju,tam i zhdi! I esli kto vojdet,
sprosi: kotoruju Dunkan doch’ zamuzh otdaet?

Kol’ chernobrovuju,leti vo ves’ opor nazad!
Kol’ tu,chto s rusoju kosoj - speshit’ ne nado,brat.

Togda stupaj na rynok ty: kupi verevku tam!
Vernisja shagom i molchi: ja ugadaju sam.

立て、従者よ!馬に鞍だ!林に野を駆け抜け
一目散に向かうのだ ダンカン王の宮殿へ

馬小屋へと入り、そこで待て!そしてもし誰かが入ってきたら
尋ねるのだ:どちらの娘をダンカンは結婚させるのか?と

もしそれが黒い眉の娘だったら、全速力で戻って来い!
もし赤毛の娘だったら、急ぐ必要はない、兄弟よ

そのときは市場に行き、そこで縄を買え!
歩いて戻り何も言うな、私は自分で察するのだからな


これも比較的よく知られたハイネの詩をM.L.ミハイロフがロシア語訳したもの。物語詩ですので「樅の木と棕櫚」ほどの内容の違いが原詩とロシア語詩の間ではありませんが、歌になってみると結構言葉の響きからくる印象は違います。シューベルトが書きそうなバラードのメロディではありながら雰囲気はドロドロのロシア民謡。暗い熱情と重苦しい絶望はまさにそんなことを感じさせます。
クリストフやサヴェンコなどのバス歌手によって歌われたものしか聴いたことがない故の感想なのかも知れませんけれども。
なおここで出てくるダンカン王というのはスコットランドの王様。シェイクスピアの悲劇「マクベス」でお馴染みの名前でしょうか。

( 2008.08.01 藤井宏行 )


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