Po nad Donom sad tsvetet |
ドン川のほとりの花園 |
Po nad Donom sad tsvetet, Vo sadu dorozhka, Na nee ja b vse gljadel, Sidja u okoshka. Raz po nej pod vecherok Masha prokhodila; Ne zabyt’ mne nikogda, Kak ona vzdykhala, Kak s ulybkoju ljubvi Robko otvechala, Iz kuvshina v zabyt’i Vodu prolivala. Po nad Donom sad tsvetet, Vo sadu dorozhka... |
ドン川のほとりに沿った庭園は花盛り その庭の中には一本の小道 私はそこをよく眺めていた 窓辺に座りながら かつてそこをある夕方 マーシャが通って行った 私は忘れはしない 彼女のついた溜息を 愛の微笑みに満ちて 恥ずかしそうに答えてくれたことを うっかりと水差しから 水をこぼしてしまったことも ドン川のほとりに沿った庭園は花盛り その庭の中には一本の小道 |
ムソルグスキーには珍しいとてもノスタルジックな歌です。甘酸っぱい初恋の思い出でしょうか。民謡風の耳になじむメロディにのせて何とも微笑ましい情景が歌われています。
( 2008.08.01 藤井宏行 )