Na smert’ chizhika Op.21-8 Dvenadtsat’ romansov |
ヒワの死に寄せて 12のロマンス |
V sem grobe vernyj chizhik moj! Prirody miloe tvoren’e, Iz mirnoj oblosti zemnoj On uletel,kak snoviden’e. On dlja ljubvi na svete zhil, On nezhnoj pesenkoj privetnoj, Za lasku nezhnuju platil, I podletal k ruke privetnoj. No v svete strashno i ljubit’: Emu byl dan druzhok krylatyj; Chtob milogo ne perezhit’, On v grobe skrylsja ot utraty. |
この墓の中に私のヒワが眠る 愛しき自然の創造物は 大地の平和な安息の場所へと 夢のように飛び去ってしまった 愛が彼の世界のすべてだった 彼は優しい歌を歌ってくれた 優しい愛撫を返してくれた 私が彼をその手に乗せたときには だが、愛とは恐しいものだ 彼には一羽の恋人がいた その鳥がもはや生きていなくなったが故に 彼もまた墓の中へと飛び去ってしまったのだ |
しっとりと悲しいメロディでけっこう愛されている歌でしょうか。最後の盛り上がりや後奏の技巧的なところなどはいかにもラフマニノフといった感じでなかなか聴き応えがあります。スラヴァのカウンターテナーにベレゾフスキーのピアノの歌がけっこうハマっているでしょうか。見事な演奏です。
( 2008.08.01 藤井宏行 )