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Otryvok iz A. Mjusse   Op.21-6  
  Dvenadtsat’ romansov
A.ミュッセからの断片  
     12のロマンス

詩: アフーチン (Aleksei Nikolayevich Apukhtin,1841-1893) ロシア
      Le poète 原詩: Louis Charles Alfred de Musset ミュッセ,Poésies nouvelles - La Nuit de Mai

曲: ラフマニノフ (Sergei Rachmaninov,1873-1943) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Chto tak usilenno serdtse bol’noe
B’etsja,i prosit,i zhazhdet pokoja?
Chem ja vzvolnovan ispugan v nochi?
Stuknula dver’ zastonav i zanoja.
Gasnushchej lampy blesnuli luchi...
Bozhe moj.
Dukh mne v grudi zakhvatilo!
Kto-to zovet menja,shepchet unylo...
Kto-to voshel...?
Moja kel’ja pusta,
Net nikogo,
Eto polnoch’ probilo...
O,odinochestvo,o nishcheta!

なぜにこの病んだ心臓はかくも速く
鼓動するのか、そして求めるのか、平安を?
何に私はおびえ、恐れているのか、この夜に?
扉はうめき、きしみ、開いた
消えかかっていたランプの灯がまた光った
わが神よ
何かがこの胸を詰まらせたのだ!
誰かが私を呼んでいる、悲しげにささやく
誰か入ってきたのか?
だが私の部屋は空っぽだ
誰もいない
それは時計が真夜中を打った音だった
おお孤独よ、みじめさよ!


フランスの詩人アルフォンス・ド・ミュッセの詩集「五月の夜 La Nuit de Mai」の中の一篇LE POÈTE
のアレクセイ・アフーチンのロシア語訳につけた曲です。激しい感情の揺らぎが鮮烈に響いてくる力作で、ラフマニノフの歌曲の中でも比較的よく取り上げられる作品です。ピアノの叩きつける雄弁な響きと、血を吐くような歌の叫び...
ニコライ・ゲッダの歌にアレクシス・ワイセンベルグのピアノ伴奏のEMI盤がここでも強烈です。

( 2008.08.01 藤井宏行 )


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