Otryvok iz A. Mjusse Op.21-6 Dvenadtsat’ romansov |
A.ミュッセからの断片 12のロマンス |
Chto tak usilenno serdtse bol’noe B’etsja,i prosit,i zhazhdet pokoja? Chem ja vzvolnovan ispugan v nochi? Stuknula dver’ zastonav i zanoja. Gasnushchej lampy blesnuli luchi... Bozhe moj. Dukh mne v grudi zakhvatilo! Kto-to zovet menja,shepchet unylo... Kto-to voshel...? Moja kel’ja pusta, Net nikogo, Eto polnoch’ probilo... O,odinochestvo,o nishcheta! |
なぜにこの病んだ心臓はかくも速く 鼓動するのか、そして求めるのか、平安を? 何に私はおびえ、恐れているのか、この夜に? 扉はうめき、きしみ、開いた 消えかかっていたランプの灯がまた光った わが神よ 何かがこの胸を詰まらせたのだ! 誰かが私を呼んでいる、悲しげにささやく 誰か入ってきたのか? だが私の部屋は空っぽだ 誰もいない それは時計が真夜中を打った音だった おお孤独よ、みじめさよ! |
フランスの詩人アルフォンス・ド・ミュッセの詩集「五月の夜 La Nuit de Mai」の中の一篇LE POÈTE
のアレクセイ・アフーチンのロシア語訳につけた曲です。激しい感情の揺らぎが鮮烈に響いてくる力作で、ラフマニノフの歌曲の中でも比較的よく取り上げられる作品です。ピアノの叩きつける雄弁な響きと、血を吐くような歌の叫び...
ニコライ・ゲッダの歌にアレクシス・ワイセンベルグのピアノ伴奏のEMI盤がここでも強烈です。
( 2008.08.01 藤井宏行 )