V molchan’i nochi tajnoj Op.4-3 Shest' romansov |
夜の神秘な静けさの中 6つのロマンス |
O,dolgo budu ja,v molchan’i nochi tajnoj, Kovarnyj lepet tvoj,ulybku,vzor,vzor sluchajnyj, Perstam poslushnuju volos,volos tvoikh gustuju prjad’, Iz myslej izgonjat’,i snova prizyvat’; Sheptat’ i popravljat’ bylye vyrazhen’ja Rechej moikh s toboj,ispolnennykh smushchen’ja, I v op’janen’i,naperekor umu, Zavetnym imenem budit’ nochnuju t’mu, Zavetnym imenem budit’ nochnuju t’mu. O,dolgo budu ja,v molchan’i nochi tajnoj, Zavetnym imenem budit’ nochnuju t’mu. |
おお、私は長いこと、夜の神秘な静けさの中 お前の気まぐれなささやきを、ほほえみを、素っ気ないまなざしを 指になびく髪、豊かなお前の髪のふさを 頭の中から追い出しては、それから急いで呼び戻す 私は繰り返し、言い直すだろう お前との語らいの言葉を、ぎこちなくも そしてまた酔いしれ、理性に逆らって お前の愛しい名を呼び 夜の闇を呼び覚ますのだ お前の愛しい名を呼び 夜の闇を呼び覚ますのだ おお、ずっと長いこと、私は神秘な夜の静けさの中で お前の愛しい名を呼び夜の闇を呼び覚ますのだ |
濃密なロマンティシズムが詩にも音楽にもあふれています。詩も音楽もいかにもラフマニノフ歌曲といった感じで、最初期の作品にも関わらずたいへん良く取り上げられます。ピアノ伴奏が雄弁にそして自分に酔いしれるように音楽の感興を盛り上げていく作品が彼にはたくさんありますが、その走りともいえるような曲だと思います。彼のピアノ協奏曲を歌にしたらこんな感じになるでしょうか。私もこの曲で連想するのはあのあまりにも有名なピアノ協奏曲の第2番の終盤の盛り上がりです。
( 2008.08.01 藤井宏行 )