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Dear March,come in!    
  Twelve poems of Emily Dickinson
大好きな三月さん、お入りなさい!  
     エミリー・ディキンソンの12の詩による歌曲

詩: ディキンソン (Emily Elizabeth Dickinson,1830-1886) アメリカ
      Dear March,come in!

曲: コープランド (Aaron Copland,1900-1990) アメリカ   歌詞言語: 英語


Dear March,come in!
How glad I am!
I looked for you before.
Put down your hat -
You must have walked -
How out of breath you are!
Dear March,how are you?
And the rest?
Did you leave Nature well?
Oh,March,
come right upstairs with me,
I have so much to tell!

I got your letter,and the bird's;
The maples never knew
That you were coming,
-I declare,How red their faces grew!
But,March,forgive me -
And all those hills
You left for me to hue,
There was no purple suitable,
You took it all with you.

Who knocks? that April?
Lock the door!
I will not be pursued!
He stayed away a year,to call
When I am occupied.
But trifles look so trivial
As soon as you have come,
And blame is just as dear as praise
And praise as mere as blame.

大好きな三月さん、お入りなさい!
あたしとっても嬉しいわ
今まであなたを探していたの
帽子をお取りなさいよ-
ずっと歩いてきたんでしょ-
息をきらしているじゃない!
大好きな三月さん、ご機嫌いかが?
そして他のみんなは?
あなた「自然」を元気にしておいたの?
ああ、三月さん
一緒に二階に上がりましょうよ
あたしお話したいことがたくさんあるの!

あなたの手紙は届いてるわ、小鳥の手紙も
カエデの木たちは知らなかったの
あなたが来るなんて
-だからほら、みんな赤い顔をしてるでしょ!
だけど、三月さん、許してね-
あそこの丘のことだけど
あなたに色を付けるように頼まれてたのに
ぴったりした紫色がなかったものだから
あなたが持って行っちゃったものだから

誰 ノックするのは?四月さんなの?
鍵をかけて!
追いかけられたくない!
彼は一年間留守だったわ
あたしが忙しいときには呼ぶんだから
でも些細なことなんてどうでも良く思えてきた
あなたが来てくれたとたんに
非難されるのも褒められたように嬉しいし
賞賛されるのも叱られるみたいにどうでもいい


第2曲に引き続いてダイナミックな音楽が戻ってきます。そして第2曲同様ここで歌われているのは大自然の営みのこと。3月を久しぶりにやってきた友人のように擬人化していますが、ここで率直に歌われているのは春がやってきた喜びの爆発です。同じ春の喜びが、第8曲では深い思索の中に沈み込んでいくのと好対照をなしています。この歌曲集のもうひとつのテーマである「自然」を代表する曲として、冒頭2曲と並んで重要な位置付けの歌でしょう。

( 2008.08.01 藤井宏行 )


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