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Going to Heaven    
  Twelve poems of Emily Dickinson
天国に昇ること  
     エミリー・ディキンソンの12の詩による歌曲

詩: ディキンソン (Emily Elizabeth Dickinson,1830-1886) アメリカ
      Going to Heaven

曲: コープランド (Aaron Copland,1900-1990) アメリカ   歌詞言語: 英語


Going to Heaven!
I don't know when,
Pray do not ask me how,
- Indeed I'm too astonished
To think of answering you!

Going to Heaven!
- How dim it sounds!
And yet it will be done
As sure as flocks go home at night
Unto the shepherd's arm!

Perhaps you're going too!
Who knows?
If you should get there first
Save just a little place for me
Close to the two I lost!
The smallest “robe” will fit me,
And just a bit of “crown”;
For you know we do not mind our dress
When we are going home.

Going to Heaven!
I'm glad I don't believe it
For it would stop my breath,
And I'd like to look a little more
At such a curious earth!
I am glad they did believe it
Whom I have never found
Since the mighty autumn afternoon
I left them in the ground.


天国に昇ること!
いつだかは分からないけれど
どうやって行くかなんて聞かないで
-あたしはびっくりしすぎて
あなたに答えることすら考えつかないから!

天国に昇ること!
-なんて陰鬱な響きでしょう!
でもそれは必ずやってくる
羊の群れが夜に必ず戻っていくのと同じくらい確実に
あの羊飼いの腕の中へと!

たぶんあなたもいくことになるわ!
でも誰に分かるでしょう?
あなたがもし先にそこに行くことになるのなら
あたしのためにほんのちょっとの場所を取っておいてね
あたしが亡くしたあの二人の近くの場所を!
一番小さいサイズの服があたしにはピッタリ
そしてほんの小さな冠のかけらが...
だってあたしたち 着るものなんて気にしないでしょ
くつろげる家に帰ったときには

天国に昇ること!
あたしはそれを信じていなくて良かった
信じていたならきっと息が止まってしまっていたことでしょう
それにあたしはもう少し見ていたいの
こんなに面白いこの地上を!
あの人たちがそれを信じてくれていて良かった
あたしがあの後会ったことのない人たち
あの恐ろしい秋の午後からずっと
あたしは彼らを土の中に眠らせておけるんですもの


「Going to heaven」のフレーズが繰り返し繰り返し鳥のさえずりのように歌われて非常に印象的なこの曲、詩も死を扱っているにしてはほのかなユーモアを漂わせて何とも不思議です。宗教的な内容を扱っているのではあるのですが、何と言いますが彼女のとてもシニカルな目が笑いを誘います。そして音楽も実にユーモラスで元気。
あたしのなくしたあの二人、と言っているのは彼女の両親かはたまた友人か。
「あの恐ろしい秋の午後」、とあるのが恐らくそのふたりが亡くなったかあるいはその葬儀を行ったときのことを言っているのでしょう。

( 2007.12.30 藤井宏行 )


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