I felt a funeral in my brain Twelve poems of Emily Dickinson |
あたしの頭の中ではお弔いがあったみたい エミリー・ディキンソンの12の詩による歌曲 |
I felt a funeral in my brain, And mourners to and fro, Kept treading,treading,till it seemed That sense was breaking through. And when they all were seated A service like a drum Kept beating,beating,till I thought My mind was going numb. And then I heard them lift a box, And creak across my soul With those same boots of lead,again. Then space began to toll As all the heavens were a bell, And Being but an ear, And I and silence some strange race, Wrecked,solitary,here. |
あたしの頭の中ではお弔いがあったみたい 弔問客が行ったり来たりして どたばた どたばたしているので とうとう 頭が壊れてしまいそうになったの 彼ら皆が席に着いたときに 太鼓のような礼拝が 打ち続け 打ち続け あたしの心は何も感じなくなってしまったみたい それから人々が 棺を持ち上げるのが聞こえた そしてあたしの魂の中でキイキイいう音が 鉛でできてるような同じ靴で、もう一度 それから空がカランカランと鳴り出した まるで天上すべてが鐘になったみたいに そしてたったひとつの耳であり続けるように あたしと静寂はなんだかよそ者みたいに みじめに、ぽつねんと、ここにいた |
ディキンソンの詩の中でもかなり良く知られた作品です。ですがこの歌曲集の中ではかなり短縮されていて、言葉も少々詩集に載っているものと違います。言葉が違っているのはこの歌曲集の他の詩同様に、古い版であるがゆえであろうと推測されますが、全体が短いのも版が古いせいなのか、それともコープランドが短くアレンジしてしまったのかは突き止めることができませんでした。
この詩は管弦楽伴奏にしてもけっこう映えそうなドラマティックなもののように思え、事実ピアノ伴奏のオリジナルでも鐘が鳴り響くようなピアノ伴奏ともども大変鮮烈な音楽なのですが、なぜか管弦楽化された8曲からは除かれています。
( 2007.12.30 藤井宏行 )