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Den enda stunden    
  Idyll
ただひととき  
     牧歌

詩: ルーネベリ (Johan Ludvig Runeberg,1804-1877) フィンランド
    Lyriska dikter II 24 Den enda stunden

曲: ラングストレーム (Andreas Johan Ture Rangström,1884-1947) スウェーデン   歌詞言語: スウェーデン語


Allena var jag,han kom allena;
förbi min bana hans bana ledde,
han dröjde icke,men tänkte dröja,
han talte icke,men ögat talte. ?
Du obekante,du välbekante!

En dag försvinner,ett år förflyter,
det ena minnet det andra jagar;
den korta stunden blev hos mig evigt,
den bittra stunden,den ljuva stunden.

わたしもひとり 彼もひとり
わたしの道と彼の道が交わった
彼は立ち止らなかった、でも立ち止まろうと思った
彼はしゃべらなかった、でも目が語っていた
あなたは見知らぬ人、でも良く知っている人!

一日が消え去り、また一日が過ぎる
ひとつの思い出は別のに取って代わられても
あの一瞬は私には永遠に残る
あの苦い一瞬 あの素晴らしい一瞬


スウェーデンの歌曲王、ラングストレームの傑作歌曲というとブー・ベリマンの詩に付けたものが非常に多く、歌詞の著作権があって詳細にご紹介できないのがつらいところです。翻訳などでも詩の大意紹介ほど詩人に対して失礼なことはないのでは?と思えなくもないのですが、法を破るわけにも参りませんのでストレスを感じながらいくつかの大傑作についてはアップさせて頂いています。
さて、そんなラングストレームですが、数百曲もある彼の歌曲のこと、もちろんベリマンだけではなくてたくさんの詩人の詩に曲を付けています。そんな中フィンランドのスウェーデン語文学の文豪ルネベルイの詩につけたとてもお洒落なラブソングがありましたので、これなら心おきなく訳せる!ということで取り上げてみることにしました。
かなり変化球の効いた恋の詩をたくさん書いているルネベルイですが、この詩はかなりストレートです。
ひとめあった時にビビビビッときた感覚を甘酸っぱさと共にいつまでも覚えている、といった感覚の詩ですね。

( 2007.12.20 藤井宏行 )


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