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Winter Wonderland    
 
ウインターワンダーランド  
    

詩: スミス (Richard Bernhard Smith ,1901-1935) アメリカ
      

曲: バーナード (Felix Bernard,1897-1944) アメリカ   歌詞言語: 英語


"(Verse)
Over the ground lies a mantle of white
A heaven of diamonds shine down through the night
Two hearts are thrillin’ in spite of the chill in weather
Love knows no season
Love knows no clime
Romance can blossom any old time
Here in the open
We’re walkin’ and hopin’ together

(Chorus)
Sleigh bells ring, are you listenin’
In the lane, snow is glistenin’
A beautiful sight, we’re happy tonight
Walkin’ in a winter wonderland
Gone away is the bluebird
Here to stay is a new bird
He sings a love song, as we go along
Walkin’ in a winter wonderland

In the meadow we can build a snowman
And pretend that he is Parson Brown
He’ll say, ""Are you married?""
We’ll say, ""No, man""
But you can do the job while you’re in town
Later on we’ll conspire
As we dream by the fire
To face unafraid the plans that we made
Walkin’ in a winter wonderland


Sleigh bells ring, are you listenin’
In the lane, snow is glistenin’
A beautiful sight, we’re happy tonight
Walkin’ in a winter wonderland
Gone away is the bluebird
Here to stay is a new bird
He sings a love song, as we go along
Walkin’ in a winter wonderland

In the meadow we can build a snowman
And pretend that he’s a circus clown
We’ll have lots of fun with Mister Snowman
Until the other kiddies knock him down
When it snows ain’t it thrillin’
Though your nose gets a chillin’
We’ll frolic and play the Eskimo way
Walkin’ in a winter wonderland
"
(ヴァース)
地面の上には真っ白な覆い
ダイヤモンドで一杯の天が夜を抜けて輝いている
ふたりのハートはわくわくするのさ 季節がいくら凍えていたって
愛には季節なんでないし
愛に場所なんて関係ない
ロマンスはどんな時にでも花開くから
ここにもまた開くのさ
ぼくらは歩いていく、希望に満ちてふたりで

(コーラス)
橇の鈴が鳴ってる、聞いてるかい
小道には、雪が光ってる
素敵な眺め ぼくらは今宵幸せさ
歩いていれば このウインターワンダーランドを
青い鳥は行ってしまったけど
ほらここに新しい鳥がとまってる
愛の歌を歌ってるよ ぼくらが行けば
歩いていれば このウインターワンダーランドを

野原では雪だるまだって作れるさ
できあがったらブラウン牧師ということにしよう
彼はこう言うんだ「あなたは結婚されてますか?」
ぼくらは答える「いいえ、牧師さま
でもあなたに仕事してもらわなくては 町におられる間に」
それからぼくたちは相談しよう
焚き火のそばで夢を見ながら
怖がらずに見据えて行こう ぼくらが決めた計画を
歩きながら このウインターワンダーランドを


橇の鈴が鳴ってる、聞いてるかい
小道には、雪が光ってる
素敵な眺め ぼくらは今宵幸せさ
歩いていれば このウインターワンダーランドを
青い鳥は行ってしまったけど
ほらここに新しい鳥がとまってる
愛の歌を歌ってるよ ぼくらが行けば
歩いていれば このウインターワンダーランドを

野原では雪だるまだって作れるさ
できあがったらサーカスのピエロということにしよう
ミスター・雪だるまを思いっきりからかおうよ
他の子供たちが彼を壊してしまうまでの間
雪が降ると とてもスリリングだね
きみの鼻は凍えているけど
陽気になって遊ぼう エスキモーみたいに
歩きながら このウインターワンダーランドを


現在でもクリスマスの時期になると街でよく流れますから最近の歌のように感じられますが、実は作られたのはかなり古く1934年のこと。作詞のRichard B. Smith (1901-1935)も作曲のFelix Bernard (1897-1944)も若くして亡くなっているので日本では著作権フリーの作品となっています。作曲当時はほとんど省みられることなく、作者の死後1946年頃に大ヒットしてそのまま有名になったという経歴を持っています。
邦題では「素敵な雪景色」と付けられたこともあるようですが、今や英語の題名がそのまま用いられる方が多くなったでしょうか。クリスマスソングのように思われていますが、歌詞をご覧いただければおわかりのように冬の恋の歌です。最初のヴァースが現在ではあまり歌われず、いきなり「スレイベールズ リンギン」と楽しげに歌われることから私は子供の雪遊びの歌だとずっと思い込んでおりましたが、実際はこのかなり熱烈なヴァースにあるようにすぐにも結婚をしようかという二人の愛の歌なのですね。まあ日本みたいに敬虔さのかけらもない男女の恋の一大イヴェント(と少なくともマスコミなどでは)なっている感もあるクリスマスにはピッタリの歌と言えなくもありません。
とはいいながらも“Later on we’ll conspire”であるとか“To face unafraid the plans”なんて風に、結婚を前提に真面目に将来を考えているようなのがなかなかに微笑ましくも思えます。雪だるまのブラウン牧師にお願いする仕事とはもちろん結婚式の宣誓の立会いですね。ちなみにParsonというのは小さな村をいくつも巡回してまわる教区牧師のことです。
2節目の「別の子供たち“other kiddies”」のところ、最初歌詞をネットで検索したときには“the alligators”となっていてびっくりしました。冬の公園にワニがいるんかいな?と。けっこうこのアリゲーターに歌詞がなっているサイトは英語でも多いので一種のスラングとして通っているのだと思いますが由来については分かりませんでした。一応“other kiddies”の方がオリジナルのように思えましたのでこちらを原詞では採用しています。
「エスキモーみたいな」のエスキモー、今や差別的な呼称ということで使ってはいけなくなったようですがここでは使わせて頂きました。差別的な意図ではございませんのでどうぞご了承ください。

( 2007.12.20 藤井宏行 )


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