Nu står jul vid snöig port Op.1-1 5 Julsanger |
さあ、クリスマスが立ってるよ 雪の積もったポーチのところ 5つのクリスマスの歌 |
Nu står jul vid snöig port, klappar på och myser: Kära barn,släpp in mig fort! Här står jag och fryser. Se min korg är full och tung! Båd åt gammal och åt ung har jag gåvor rara. Får jag hos dig vara? Ja kom,kära jul! Jag för med mig tända ljus och gran från skogen, frid och fröjd i varje hus vänskap så förtrogen. Fattig man skall ej bli glömd, där han hungrar tyst och gömd, och var sorg som gråter, skall bli tröstad åter. -ja kom kära jul! |
さあ、クリスマスが立ってるよ 雪の積もったポーチのところ 戸を叩きながらほほ笑んでいる 可愛い子供たちよ 私を中に入れておくれ! 私はここに立って 凍えているんだから 見てごらん、私のカゴは一杯で重たい! 年老いた人にも 若い人にも共に 私は珍しい贈り物を持ってきているんだ だからきみのところにも行かせてくれないかい? うん、来てよ、うん、来てよ、素敵なクリスマスさん! 私は灯りのついたロウソクを持ってくる そして森からモミの木も 平和と喜びをすべての家に そして気心の知れた友情を 貧しい人も決して忘れ去られたりはしない 黙って隠れている空腹な人や 悲しみに涙を流している人も 再び慰められるのですよ うん、来てよ、うん、来てよ、素敵なクリスマスさん! |
シベリウスの作品番号1は非常に可愛らしいクリスマスの歌でした。どちらかというとドイツリート的な雰囲気が濃厚な作品ではありますが、気持ちがふっと和らぐような暖かさに満ちています。5曲のうち4曲がトベリウスによるスウェーデン語の、そして最後の1曲だけがヨウカハイネンによるフィンランド語の歌詞で、作曲年代もそれぞれかなり異なっているようです。
この第1曲は1895年の作品。とりわけ屈託ない詞はまるで童謡みたいです。そして音楽も非常にシンプル。シベリウスらしからぬといってしまうとそうとも感じられますが、この幸福感に満ちた調べは非常に魅力的です。
( 2007.12.18 藤井宏行 )