Callejeo Tonadillas |
町をさまよう トナディーリャス |
Dos horas ha que callejeo pero no veo, nerviosa ya,sin calma, al que le di confiada el alma. No vi hombre jamás que mintiera más que el majo que hoy me engaña; mas no le ha de valer pues siempre fui mujer de maña y,si es menester, correré sin parar, tras él,entera España. |
二時間さまよい歩いたけれど まだ見つからない イライラして落ちつきなく探してるの あたしが心を捧げたヤツを あたしあんな男見たことないわ あいつほど嘘つきな男は 今日あたしを騙したヤツよ でもあいつものうのうとなんかしてられないわ あたしはしたたかな女なの だから必要とあれば どこまでも追っかけるのよ 彼のあとを、スペイン中を |
この歌もまた逞しい女性が出て参ります。うっかり声でも掛けたら大変そうですね。
歌は大変短くて1分足らずで終わってしまいます。
まるでモーツアルトのオペラのレシタティーヴォとアリアみたいに古典的に、しかし生気あふれる語り口で歌われるのはなかなかに新鮮。前奏や間奏に出てくる軽やかなメロディがまたモーツアルトを連想させる美しいものです。
( 2007.12.07 藤井宏行 )