O lieber Künstler sei ermahnt Op.66-6 TrV 236 Krämerspiegel |
おお芸術家たちよ気を付けよ 商人の鑑 |
O lieber Künstler sei ermahnt Und übe Vorsicht jedenfalls! Wer in gewissen Kähnen kahnt, Dem steigt das Wasser bis zum Hals. Und wenn ein dunkel trübes Licht Verdächtig aus dem Nebel lugt, Lustwandle auf der Lienau nicht, Weil dort der lange Robert spukt! Dein Säckel wird erobert Vom langen Robert! |
おお 芸術家はんがた 気ぃつけなはれ いっつも用心に越したことありまへん! ろくでもあらへん小舟を漕いどりますと 首んとこまで水に漬からされてまいます でもな そこへ暗くどんよりしよる灯りが 霧の中から浮き出て来よりましてもなあ 決してリーナウに行ってはあきまへんで そこにはなあ のっぽのロベルトが出ますんや! あんさんの懐のもん みな掠め取りまっせ のっぽのロベルトちゅう奴は! |
ここで出てくる小舟(Kahnt)も、やはり敵対していた出版社のひとつKahn社のもじり。またリーナウというのも別の出版社名で、そこの社長の名がこのロベルトだったのだそうです。ここではそののっぽのロベルトをまるで亡霊か何かのように扱っているのが面白いですね。またここで初めて具体的に金銭の話題が出て参りました。まあ作曲家にも楽譜商にも生活がありますから...
こんな詩なのにおしゃれなワルツなのが何とも違和感があります。
( 2007.12.01 藤井宏行 )