Comrades fill no Glass for me |
友よ俺の盃を満たさないでくれ |
Oh! comrades,fill no glass for me To drown my soul in liquid flame, For if I drank,the toast should be To blighted fortune,health and fame. Yet,though I long to quell the strife, That passion holds against my life, Still,boon companions may ye be, But comrades,fill no glass for me. Still,boon companions may ye be, But comrades,fill no glass for me. I know a breast that once was light Whose patient sufferings need my care, I know a hearth that once was bright, But drooping hopes have nestled there. Then while the tears drops nightly steal From wounded hearts that I should heal, Though boon companions ye may be Oh! comrades,fill no glass for me. When I was young I felt the tide Of aspiration undefiled. But manhood's years have wronged the pride My parents centered in their child. Then,by a mother's sacred tear, By all that memory should revere, Though boon companions ye may be Oh! comrades,fill no glass for me. |
おお!友よ、俺の盃を満たさないでくれ 俺の魂をこの炎の液体に溺れさせないでくれ もし俺が飲むのならば、乾杯はきっと 輝く未来に、健康と名声に向けられるのだろう だが、俺は戦いを鎮めたいのだ わが人生に逆らい続けるこの情熱の 今でも、君たちは俺の愉快な仲間たちだ だが友よ 俺の盃を満たさないでくれ 今でも、君たちは俺の愉快な仲間たちだ だが友よ 俺の盃を満たさないでくれ 俺は知っている、かつて軽やかだった胸を その痛みは今や癒しを求めている 俺は知っている、かつて明るかった心を だが失われた望みがそこには巣くってしまっている そして涙の粒が夜ごと流れるときに この傷ついた心から それで俺は癒されるんだ 今でも、君たちは俺の愉快な仲間たちだ だが友よ 俺の盃を満たさないでくれ 俺が幼かったときには勢いを感じていた 穢れなき情熱の だけど人生の歳月がそんな誇りを駄目にしたのだ 両親は子供のことを中心に考えてくれていた だからあの母の清らかな涙と 幼い頃の思い出に敬意を表したいのだ 今でも、君たちは俺の愉快な仲間たちだ だが友よ 俺の盃を満たさないでくれ |
この曲はカントリー&ウエスタンの味わいが濃厚です。ギター片手にしみじみとソロで歌うと痺れるくらいはまっているでしょうか。ゆったりとしたスローワルツもこの歌詞にはぴったりです。
自身の人生は不幸の連続で、酒で命を縮めてしまったとも言われるフォスターの自戒のつぶやきのようなこの歌。1855年といいますと彼の人生に翳りが見え始めた時期。詞も自作ですし両親の死やギクシャクした妻との関係などがこの曲にも影を落としているようにも考えたくなりますが、この年にはSome Folksなんて陽気な歌もあり、決して彼自身の個人的感興ばかりがこの歌に反映されているという訳ではないでしょう。クラシック歌手のバリトン、トマス・ハンプソンのそれはそれは味わい深い歌が容易に聴けると思いますが(EMI)、フォスターのトリビュートアルバムで歌っているロン・セクスミスの渋い歌声がそれにも増して私には魅力的でした。
( 2007.11.30 藤井宏行 )