命をすてゝ |
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命をすてゝ ますらをが たてし勲功(いさお)は 天地(あめつち)の あるべきかぎり 語りつぎ いひつぎゆかん 後の世に 妻子にわかれ 親をおき 君がみためと 盡(つく)したる そのいさをこそ 山櫻 後の世かけて なほかたれ 親兄弟の 名をさへに かゞやかしたる 増荒夫(ますらを)は この世にあらぬ 後もなほ 國のしづめと なりぬべし |
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( 2021.12.04 藤井宏行 )