I heard the bells on Christmas Day |
私には聞こえた 鐘の音が クリスマスの日に |
I heard the bells on Christmas Day Their old,familiar carols play, And wild and sweet The words repeat Of peace on earth,good-will to men! And thought how,as the day had come, The belfries of all Christendom Had rolled along The unbroken song Of peace on earth,good-will to men! Till,ringing,singing on its way, The world revolved from night to day, A voice,a chime, A chant sublime Of peace on earth,good-will to men! Then from each black,accursed mouth The cannon thundered in the South, And with the sound The carols drowned Of peace on earth,good-will to men! It was as if an earthquake rent The hearth-stones of a continent, And made forlorn The households born Of peace on earth,good-will to men! And in despair I bowed my head; “There is no peace on earth,” I said: ”For hate is strong, And mocks the song Of peace on earth,good-will to men!” Then pealed the bells more loud and deep: “God is not dead; nor doth he sleep! The Wrong shall fail, The Right prevail, With peace on earth,good-will to men!” |
私には聞こえた 鐘の音が クリスマスの日に その古い 懐かしいキャロルが奏でられ そして激しくもやさしい 言葉が繰り返される 地上の平和と 人々への善意の! そして思った いかにして その日が来たとき 鐘楼が すべてのキリスト教徒の 共に轟き渡らすのだろうかと 途切れのない歌を 地上の平和と 人々への善意の! 鳴り響き 歌いつつ 道すがら 世界は巡る 夜から日へと 声 鐘 至高なる聖歌 地上の平和と 人々への善意の! その時 黒い 呪われた砲口から 大砲が轟いたのだ 南部で そしてその音とともに キャロルは溺死した 地上の平和と 人々への善意の! それはまるで地震の裂け目のようだった 炉床の石の この大陸の そして見捨てられたのだ 生まれた家族たちは 地上の平和と 人々への善意の! そして絶望のうちに私は頭を垂れた 「地上に平和はないのだ」と私は言った: 「憎しみは強く そしてあざ笑う この歌を 地上の平和と 人々への善意の!」 その時鳴り響いたのだ 鐘がより大きく そして深く 「神は死んではおらぬ 眠られても! 悪しきものは滅ぶであろう 正しきものが勝つのだ 地上の平和と 人々への善意の!」 |
詩はたいへん有名で、別の作曲家がつけたメロディによって讃美歌にもなっています。ただ詩が書かれたのは1865年、南北戦争の真っただ中ということで、詩の中間部には戦争の影が射しています。なおビショップは1855年に没していますので、これは彼の書いた別のメロディにあとから誰かがこの詩をつけたことになります。
( 2021.10.19 藤井宏行 )