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Le soir   CG. 441  
 
夕暮れ  
    

詩: ラマルティーヌ (Alphonse Marie Louis de Lamartine,1790-1869) フランス
      Le soir

曲: グノー (Charles Gounod,1818-1893) フランス   歌詞言語: フランス語


Le soir ramène le silence.
Assis sur ces rochers déserts,
Je suis dans le vague des airs
Le char de la nuit qui s'avance.

Vénus se lève à l'horizon;
À mes pieds l'étoile amoureuse
De sa lueur mystérieuse
Blanchit les tapis de gazon.

Tout à coup détaché de cieux,
Un rayon de l'astre nocturne,
Glissant sur mon front taciturne,
Vient mollement toucher mes yeux.

Doux reflet d'une globe de flamme,
Charmant rayon que me veux-tu?
Viens-tu dans mon sein abattu
Porter la lumière à mon âme?

Descends-tu pour me révéler
Des mondes le divin mystère?
Ces secrets cachés dans la sphère
Où le jour va te rappeler?

Viens-tu dévoiler l'avenir
Au coeur fatigué qui t'implore?
Rayon divin,es-tu l'aurore
Du jour qui ne doit pas finir?

夕暮れが静けさを再び運んできた
人気のない岩場の上に座り
私は空気のうねりの中にいる
進み来る夜の車輪となったのだ

宵の明星が地平線を昇り
私の足元で この愛の星は
神秘的なその光で
芝生の絨毯を白く照らす

そのとき 空より放たれた
夜の星の一筋の光が
私の沈黙した額の上をすべって
私の眼に触れる

炎の天球のこのやさしき反映
魅惑的な光よ、お前は私に何を求めるのだ?
打ちひしがれたわが胸の中へと
わが魂の輝きを持ってきてくれようというのか?

降りてきて私に明かそうというのか
この世の神々しき神秘のことを?
この世界に隠されたこれらの秘密
昼間がまたお前を呼び戻すこの世界に

お前はやって来て未来を明かすのか
それを探し求める私の疲れた心に?
神の光よ、お前こそ曙なのか
消え去ることのない日の光の?


こういう歌を聴くと、ラヴェルがこのグノーをしてフランス歌曲の創始者と呼んだのも頷けるような気がします。この美しくもひそやかなメロディはフォーレやデュパルクの歌曲の出現を予告するかのような清新な響き。見事なフランスのメロディです。
グノーの歌曲の本領はむしろ、もっと小粋で聴きやすい美しいメロディーの小品にあるように私は思うのですが、この曲のように力を入れて書かれた大作もその後のフランスメロディ発展の礎として決して無視はできないと思います。
これにはジェラール・スゼーの名唱があります。

(2007.11.23)

コンサートで訳詞をお使い頂くことになりましたので大幅な見直しをかけました。

( 2011.02.12 藤井宏行 )


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