流れる水と岩の歌 |
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1952年に名古屋の大須で、警察部隊とデモ隊が大規模に衝突した事件がありました。この歌はその被告たちを励ますために1978年に書かれています。26年にも及ぶ長い裁判でしたが、この年の9月最高裁で有罪が確定しています。曲が作曲者自身の歌で初演されたのはその年の10月ということで、裁判終結後ではありましたが、被告たちを川の流れに、そして敵たる「国家権力」を岩に見立てて、「川の水は絶え間なく流れ ついには岩を消し去る」と穏やかに秘めた闘志を歌っています。今のご時世、たいへん取り上げにくい歌となってしまいましたが、こういう作品も自由の国ではしっかりと残して行かないとなりません。またそれだけの魅力もある歌だと思います。
( 2021.09.23 藤井宏行 )