Fialka Op.29-3 Tri duety |
スミレ 3つのデュエット |
Nochnaja fialka blestjashchego solntsa boitsja,boitsja paljashchikh luchej, stydlivo svoju opustivshi golovku, ona ozhidaet svetilo nochej. No vecherom,tol’ko chto mesjats zasvetit,ona,vstrepenuvshis’, podnjavshi golovku,gljadit, kak on tikho plyvet iz-za tuch... I vdrug,raspustivshis’,sverkaet i dyshit, i l’et aromat,i vzdykhaet,drozhit... Zadumchivo smotrit na nebo nochnoe, i vzor ee svetlyj ljubov’ju gorit. |
夜咲きスミレは 輝く太陽を 恐れている 恐れている その灼けつく光を 恥ずかしげに頭を下げて 彼女は待ち望む 夜の光を だが夕暮れには 月が 輝くだろう 彼女は驚き その頭を持ち上げて 見上げる 月がどんな風に浮かんでいるのか 静かに雲の中に... そして突然 花開き きらめき 呼吸し そして香りを注ぎ ため息つき、震える... 夜空をじっと見つめ そして彼女のまなざしは燃える 愛を込めて |
シューマンが歌曲にしていることでも知られるハイネの「蓮の花」。このロシア語訳では夜咲きスミレ(Nochnaja fialka)になっていますが、月の光に焦がれて咲く花という点でシチュエーションは一緒です。
( 2021.09.21 藤井宏行 )