More |
海 |
Veter more vzbusheval, V more khodit Pennyj val, V dikij breg Bystryj beg Napravljaet... Dobezhal, Prostonal, Razdrobilsja I upal... Ischezaet, Ischezaet. Snova Chernaja volna, I svirepa, I strashna, Vdrug vstaet, Bryzgi b’et I nesetsja... Gul glukhoj, Adskij voj, V temnykh bezdnakh Nad vodoj Razdaetsja, Razdaetsja. Gore bednym korabljam, Strakh Zanoschivym lad’jam, Morja voj, Morja boj Ikh nastignut, Zanesut, Raznesut, Ob skaly ikh Razob’jut. I pogibnut, I pogibnut. Veter bujnyj perestal, Stikhlo more, Val spal, Ne shumit, Ne gremit, Otdykhaet... I svetlo, Kak steklo, Ego zybkoe Chelo, I blistaet, I blistaet... Vy nesites’,korabli, I vy,legkie lad’i, On propal, Prozvuchal, Chas pechali, Chas pechali. Morja gnev, Ego rev, Ego demonskij Napev, Zamolchali, Zamolchali. |
風が海を荒れ狂わせ 海を渡って行く 泡立つ波は 険しい海岸へと 急ぎ駆け行く まっすぐに... 走って行った うめきつつ 粉々に砕け そして崩れた... 消える 消えて行く 再び 黒い波 それは凶暴で それは恐ろしい 突如立ち上がる 飛沫のビート そして急いで... 轟音は耳をつんざく 地獄の咆哮 暗い深淵の中を 水の上を 広がって行く 広がって行く 災いあれ 哀れな船どもに 恐れ 傲慢な船体は 海の唸りに 海の戦いに 打ちのめされるのだ 引き込まれ 打ち砕かれる 岩のまわりで 打ち砕かれるのだ そして彼らは死ぬだろう そして彼らは死ぬだろう 激しい風は止んだ 海は静まった 荒波は眠っていた 音を立てず 波立ちもせず ゆったりと... そしてそれは光っている ガラスのように 揺らいでいる 額 そして輝いている そして輝く... 急ぎゆく 船たちよ そしてお前たち 軽い小舟よ 彼は去って行ったのだ 音を立てて 悲しみの時が 悲しみの時が 怒りの海 その咆哮、 その悪魔的な 聖歌は 沈黙している 沈黙している |
( 2021.09.07 藤井宏行 )