Zéphyr L 12 |
そよかぜ |
Si j'étais le Zéphyr ailé J'irais mourir sur votre bouche. Ces voiles,j'en aurais la clef, Si j'étais le Zéphyr ailé. Près des seins,pour qui je brulais, Je me glisserais dans la couche. Si j'étais le Zéphyr ailé J'irais mourir sur votre bouche. |
もしも私が翼を持ったそよ風なら お前のくちびるの上で死にに行くのだが あのヴェール、私はその鍵を持つのだが もしも私が翼を持ったそよ風なら あの乳房のそばで私を燃え上がらせるために ベッドの下へともぐり込みもするのだが もしも私が翼を持ったそよ風なら お前のくちびるの上で死にに行くのだが |
ゼフィール(Zéphyr)とは西風を司る神様で、もとはギリシャ神話から来ているもののようです。こんな感じのいたずらっぽいそよ風の描写として詩の世界ではよく出てきます。曲はピアノの前奏からしてもうドビュッシーの世界。彼以外の誰もこんな音楽は書けないでしょう。初期の作品ですがもう彼の個性が全開です。揺らめくようなそよ風の描写がとても素敵な歌です。
( 2007.11.17 藤井宏行 )