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Voyage à Paris   FP 107  
  Banalités
パリへの旅  
     月並み 

詩: アポリネール (Guillaume Apollinaire,1880-1918) フランス
    Banalités  Voyage à Paris

曲: プーランク (Francis Poulenc,1899-1963) フランス   歌詞言語: フランス語


Ah! la charmante chose
Quitter un pays morose
Pour Paris
Paris joli
Qu'un jour dût
créer l'Amour.

ああ!なんてステキなこと
こんな陰気な土地を離れて
パリに行くなんて
楽しいパリ
この町をかつて作ったのはきっと
愛の神さまなのよ


何かのパロディのようなキッチュでお洒落な音楽を時々思い立ったように書くのがプーランクの特徴のひとつです。メロディがきれいな上にインパクトが強いのでテレビコマーシャルの音楽なんかには打ってつけだと思うのですが、私はまだ彼の音楽を効果的に使ったCMというのにはお目にかかっておりません(最近全くTVを見ていないせいもありますが)。
さて、そんな彼のキッチュな音楽のひとつがこれ。パリ観光のCMソングみたいですね。アポリネールがこんな詩を書いていたというのも面白いですが、これこそがこの歌曲集の題名通り「月並み」ならではの狙いでしょうか。はやる心が弾むようなピアノ伴奏に現れて、「パリー パリー」と連呼しながらあっという間に終わってしまうのはさすがに強烈。フェリシティ・ロットのように実に見事に歌うクラシック歌手もいますが、もっとフランス語を鼻にきかせた俗っぽい歌声で聴いたら更に印象深そうな気がします。

( 2007.11.09 藤井宏行 )


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