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O mistress mine    
 
おい 俺の女よ  
    

詩: シェイクスピア (William Shakespeare,1564-1616) イングランド
    Twelfth Night (十二夜) Act.2 Scene.3 O mistress mine

曲: モーリー (Thomas Morley,1557-1602) イギリス   歌詞言語: 英語


O mistress mine,where are you roaming?
O stay and hear! your true-love's coming
That can sing both high and low;
Trip no further,pretty sweeting,
Journey's end in lovers' meeting-
Every wise man's son doth know.

What is love? 'tis not hereafter;
Present mirth hath present laughter;
What's to come is still unsure:
In delay there lies no plenty,-
Then come kiss me,Sweet and twenty,
Youth's a stuff will not endure.

おい 俺の女 どこをお前ほっつき歩いてんだ?
おい待て 聞けよ!お前の恋人が来てんだからな
歌なら何でもお手のものさ
どこへも行くんじゃねえぞ、かわいいスィートハート
探し回ったって結局あ恋人のとこに戻るって
頭のイイ奴あ良く知ってんだからさ

恋って何だい? 先のことじゃねえよな
今ユカイにすりゃ今笑ってられる
先のことなどわかんねえんだから
ぐずぐずしていちゃ何もできない
だからキスしておくれ、甘く、何度も
若い時はただ一度、長くは続かないのさ


シェイクスピアの「十二夜」より。物凄い数の英米の作曲家が曲を書いていますが、作者と同時代のモーリーの作品が一番しっくりくるような気がします。悪ふざけの馬鹿騒ぎを17世紀イングランドの音楽で表現したら絶対モーリーの書いた曲の感じでしょう。劇中歌として使うには最適な音楽のように思えました。

( 2021.05.23 藤井宏行 )


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