Deva i solntse Op.50-1 Chetyre romansa |
太陽と娘 4つのロマンス |
Mezh tremja morjami bashnja, v bashne krasnaja devitsa nizhet zvonkie chervontsy na serebrjanye niti. Vyshlo vsekh dvenadtsat’ nitok. Povjazavshi vse dvenadtsat’,- shest’ na grud’ i shest’ na kosy - vyzyvaet deva solntse: Solntse,gljan’! JA tozhe gljanu! Solntse,vyd’! JA tozhe vyjdu! Ot tebja luga povjanut, ot menja serdtsa posokhnut! |
3つの海の塔の真ん中の 塔にきれいな娘がいた その鳴り響く鐘の下には 銀の糸が下がっていた 糸は全部で十二本 その十二本のうちで - 六本は胸に 六本は背に 娘は太陽を呼び出す 太陽よ、顔を出せ! あたしも顔を出すから! 太陽よ、出て来い! あたしも出かけよう! お前のために草原は枯れ あたしのために心は萎れるのよ |
リムスキー=コルサコフにも素晴らしい歌曲はたくさんありますが、この作品50はあまり取り上げられない、珍しい歌曲集のように思います。私もこの歌曲集の中では、Op.50-3をクリストフの録音で聴いたことがある以外はまだ耳にできておりません。なぜ聴いたこともない曲を取り上げたかと申しますと、弊サイトの9周年を記念頂きまして、Jun-Tさんとjimmaさんのサイト「あそびの音楽館」で取り上げて頂いたからです。せっかく取り上げて頂いたからにはこの2曲で何が歌われているのかを明らかにしてお返しをしたかったのですが、何せそのような状況ですので参照できましたのがロシア語の原詩と作者の名前だけということで翻訳は難航を極め、とうとう10月も終わりとなってしまいました。詩は何かを象徴しているのだと思いますが、それが何なのかは結局掴めずじまいで、何を言ってるのだか分からない下手糞な訳であることは自分でも良く分かっておりますが、あまりずるずると引き延ばすのも良くありませんのでこのあたりでUP致します。
このアポロン・マイコフの詩、チャイコフスキーの歌曲として弊サイトでも取り上げております「近代ギリシャの歌」や「子守歌」と同じく、詩集「近代ギリシャ歌謡集」から取られた詩に作曲されたもののようです。第1曲目は美しい姫のモノローグでしょうか。私はプッチーニのオペラで有名な氷の心を持つトゥーランドット姫のことを連想してしまいましたが、そんな感じの歌でしょうか。
( 2007.10.21 藤井宏行 )