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Alle Vögel sind schon da    
 
すべての鳥たちはもうそこに  
    

詩: ホフマン・フォン・ファラースレーベン (August Heinrich Hoffmann von Fallersleben,1798-1874) ドイツ
       原詩:ドイツ民謡

曲: 民謡/作曲者不詳 (Folksong,-)    歌詞言語: ドイツ語


Alle Vögel sind schon da,
alle Vögel,alle.
Welch ein Singen,Musiziern,
Pfeifen,Zwitschern,Tiriliern!
Frühling will nun einmarschiern,
kommt mit Sang und Schalle.

Wie sie alle lustig sind,
flink und froh sich regen!
Amsel,Drossel,Fink und Star
und die ganze Vogelschar
wünschen dir ein frohes Jahr,
lauter Heil und Segen.

Was sie uns verkünden nun,
nehmen wir zu Herzen:
Wir auch wollen lustig sein,
lustig wie die Vögelein,
hier und dort,feldaus,feldein,
singen,springen,scherzen.

すべての鳥たちはもうそこに
すべての鳥たちが みんな
なんて歌い 音楽を奏で
口笛吹き さえずり ぴいぴい啼いてるんだ!
春が今 やって来ようとしてる
やって来るんだ 歌や響きと一緒に

なんて彼らはみんな楽しそうなんだ
すばやく 楽しげに動き回ってる!
ブラックバード ツグミ フィンチ ムクドリ
そして全部の鳥の群れたちが
君に祈っているよ 幸せな一年を
すべての救いと祝福を

彼らがぼくたちに今告げることを
ぼくたちは心に留めよう
ぼくたちも陽気になるんだ
陽気に 鳥たちのように
あちこちで 野に出て 野に入って
歌ったり 跳びはねたり ふざけたり


明治の音楽教育にあってはたくさんの海外曲を輸入し、日本の詩人がオリジナルの歌詞をつけて小学生に歌わせました。この曲のメロディも「霞か雲か はた雪か」(加藤巌夫 1883)と、春の桜の花盛りの歌になりました。私もその歌詞で聴き馴染んでおりましたので、ドイツ語の原詩は興味深く訳せました。もっともドイツでも18世紀に流行した作者不詳のメロディに1835年にホフマン=フォン=ファーラスレーベンによって詞があとからつけられたもののようでもとの歌詞は忘れ去られてしまいました(ドイツ語のWikiによれば別れの歌であったようですが)。

( 2021.02.28 藤井宏行 )


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